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INTENSIVIST vol.4 no.4
【特集】呼吸器離脱
人工呼吸は,その始めと同様,あるいはそれ以上に終わり方が重要です。しかし,これまでの出版物では,人工呼吸のモードや設定法,機械の原理やその扱い方,人工呼吸が必要な病態や患者のケアに関する解説が中心となり,離脱は十分に解説されてきたとは言えません。そこで,本特集は徹底的に“終わり”に注目しました。人工呼吸器離脱に関して,これ一冊で人工呼吸にかかわるすべての医療従事者が理解でき,ベッドサイドに置いて便利で,5年間使用に耐える特集と考えています。
1. 標準的な人工呼吸器離脱:歴史,方法
Part 1:人工呼吸器離脱法の歴史:SBTという概念が生まれた背景
鈴木 涼平 昭和大学藤が丘病院 救急医学科
讃井 將満 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
Part 2:SBTの技術的側面
安田 英人 武蔵野赤十字病院 救命救急センター
2. 人工呼吸器離脱困難
Part 1:疫学,原因,治療
田中 竜馬 Pulmonary & Critical Care Medicine, LDS Hospital
Part 2:各種の換気モードを理解する
奥田 晃久 東京慈恵会医科大学附属病院 臨床工学部
3. 抜管のすべて
Part 1:抜管総論
竹内 広幸 健和会大手町病院 麻酔科・集中治療部
讃井 將満
Part 2:抜管前にできること:抜管後喉頭浮腫の診断・予防・治療
岩井 健一 東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター 麻酔部
Part 3:抜管後にできること
瀬尾 龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院 集中治療部
Part 4:抜管,再挿管のテクニック
飯塚 悠祐 松江赤十字病院 麻酔科・集中治療室
4. 呼吸器離脱を目的としたリハビリテーション:理学療法に根拠はあるのか
齋藤 敬太 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
5. 気管切開の虚像と真実
Part 1:離脱における気管切開の役割:適応とタイミング
難波 義知 昭和大学藤が丘病院 救急医学科
Part 2:気管切開のテクニック
武居 哲洋 横浜市立みなと赤十字病院 集中治療部
Part 3:気管切開患者の管理
岡村 篤・山村 剛康 特定医療法人平成会 平成会病院
【コラム】長期人工呼吸病院の必要性と我が国の現状:
400例の長期人工呼吸治療経験から
岡村 篤・山村 剛康
【コラム】開心術後の気管切開:
実施時期による予後の変化に関して結論は出ていない
木村 直行 自治医科大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科
6. 離脱困難患者の基礎医学
Part 1:呼吸仕事と呼吸筋疲労
竹内 宗之・橘 一也 大阪府立母子保健総合医療センター 麻酔集中治療科
Part 2:人工呼吸が喉頭・咽頭機能に及ぼす影響
齋藤 康一郎 慶應義塾大学医学部 耳鼻咽喉科
7. 座談会:
こんなときどうする“もし◯◯患者の人工呼吸器離脱を考えたら”1例目
古川 力丸 日本大学医学部 救急医学系 救急集中治療医学分野
内野 滋彦 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
大庭 祐二 University of Missouri 呼吸集中治療内科
讃井 將満
8. 人工呼吸器離脱に有用な指標,呼吸器モニター
Part 1:呼吸器離脱を予測する指標:歴史的変遷
南 太郎 Memorial Hospital of Rhode Island, Alpert Medical School of Brown University
Part 2:グラフィックから見る人工呼吸器離脱
木下 亮雄 東京ベイ・浦安市川医療センター 臨床工学室
【コラム】NIV専用機を徹底的に理解する
岩谷 理恵子 東京慈恵会医科大学附属病院 臨床工学部
【コラム】慢性呼吸不全と栄養療法
則末 泰博 東京ベイ・浦安市川医療センター 呼吸器・集中治療科
【コラム】6 mL/kgとSBTの間には
讃井 將満
【特別寄稿】Overview of Ventilator Withdrawal for “Intensivist”
Lonny Ashworth Department of Respiratory Care, Boise State University
9. 「特集 呼吸器離脱」解説:
なぜ呼吸器離脱なのか
讃井 將満
【連載】
■ICUと皮膚病変
第8回:皮下結節
三井 浩 聖マリアンナ医科大学 皮膚科学
■Lefor's Corner
第5回:Ventilator Management:Part I. Indications and Initial Set-up
Alan T. Lefor Department of Surgery, Jichi Medical University
■ICUフェローからのメッセージ
第17回:アジアオーストラレーシア3国での医療体験
高木 俊介 Prince of Wales Hospital Intensive Care Medicine/横浜市立大学附属病院 集中治療室
■特別寄稿 救急RRS(Rapid Response System)塾の開催
児玉 貴光,中川 雅史,川本 英嗣,藤原 紳祐,今井 寛,安宅 一晃,藤谷 茂樹,太田 祥一,RRS推進委員会
神原 永長 八尾徳洲会総合病院 治験センター
■集中治療に関する最新厳選20論文
柳井 真知 聖マリアンナ医科大学 救急医学
藤谷 茂樹 東京ベイ・浦安市川医療センター/聖マリアンナ医科大学 救急医学
■JSEPTIC簡単アンケート
第6回:包括指示,人工呼吸器の機種,PICU
内野 滋彦
2012-12-27
784ページ左段 24行目
(誤)筋力が低下する38)
(正)筋力が低下する18,38)
2012-12-27
787ページ左段 20~25行目
(誤)39. Ramirez-Sarmiento A, Orozco-Levi M, Guell R, et al. Inspiratory muscle training in patients with chronic obstructive pulmonary disease: structural adaptation and physiologic outcomes. Am J Respir Crit Care Med 2002; 166: 1491-7. PMID: 12406842
(正)39. Orozco-Levi M, Lloreta J, Minguella J, et al. Injury of the human diaphragm associated with exertion and chronic obstructive pulmonary disease. Am J Respir Crit Care Med 2001; 164: 1734-9. PMID: 11719318