全身の主要血管とその周辺の構造との解剖学的関係、及び実際的な外科的到達法を身体の各領域ごとにまとめた。解剖学者でもある熟達の外科医があえてシンプルな線画を中心として詳細に解説。医療技術や手術法の進歩がある中で、時代を超えて普遍性を持つ基本的知識は貴重である。「前腕筋膜切開」、「腰椎周辺の血管露出」の内容を追加。多くの解剖図をカラー化し、立体的にさらに見やすくなった。
序 章 動脈と静脈の発生
第Ⅰ部 頭部と頸部の血管
第1 章 頸動脈
第2 章 椎骨動脈
第Ⅱ部 胸部の血管
第3 章 胸部大動脈
第4 章 胸郭上口と頸胸部交感神経幹
第Ⅲ部 上肢の血管
第5 章 腋窩動脈
第6 章 上腕動脈
第7 章 前腕の血管
第8 章 手の血管
第Ⅳ部 腹部の血管
第9 章 中枢側腹部大動脈(腹部分枝起始部とその中枢部分を含む)
第10 章 腹腔動脈と腸間膜動脈
第11 章 腎動脈
第12 章 腎動脈下大動脈,骨盤動脈および腰部交感神経
第13 章 下大静脈
第14 章 門脈系
第Ⅴ部 下肢の血管
第15 章 総大腿動脈
第16 章 大腿の血管
第17 章 膝窩動脈
第18 章 下腿の血管
第Ⅵ部 血管の変異
第19 章 血管の解剖学的変異
付 録 解剖の文献