はじめに ホスピタリストにますます期待される呼吸器診療,その実臨床に使える知識
大西 尚 明石医療センター 呼吸器内科
1. 咳嗽:除外すべきは除外し,疑わしきものから診断的治療を行う
五十野 博基 筑波大学附属病院 総合診療科/水戸協同病院 総合診療科
2. 血痰・喀血:鑑別疾患は多様,致死的な状況を予測し,多職種的アプローチを早期に手配
野木 真将 University of Hawaii, John A. Burns School of Medicine, Department of Medicine
3. 呼吸機能検査:呼吸生理を前提に,臨床的に解釈
竹越 大輔 東北大学病院 呼吸器内科
[コラム] 間質性肺疾患におけるバイオマーカー:KL-6,SP-A,SP-Dのエビデンスと臨床での実際
大西 尚
4. 気管支鏡検査:気管支肺胞洗浄(BAL)と経気管支肺生検(TBLB):「何を疑い」「何をみるのか」それが大事!
内藤 貴基 東京ベイ・浦安市川医療センター 集中治療科
5. 結核:いまだ中蔓延国の日本,結核の疑いを常にもち標準治療を理解しておく
北薗 英隆 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科/感染制御室
6. 非結核性抗酸菌(NTM)症:NTMの種類,進行パターン別に治療戦略を立てる
谷口 俊文 千葉大学医学部附属病院 感染症管理治療部/国際医療センター
7. びまん性肺疾患総論:鑑別と治療のオーバービュー
瀬尾 龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院 集中治療部
[コラム] 特発性肺線維症(IPF)の治療:支持療法,特異的薬物療法のトピックス
齊藤 茂樹 Tulane University School of Medicine Pulmonary Diseases, Critical Care and Environmental Medicine
近藤 康博 公立陶生病院 呼吸器・アレルギー内科
8. 急性に発症する間質性肺炎
①間質性肺炎急性増悪:今そこにある危機:急性増悪か否か,それが問題だ
立川 良 京都大学大学院医学研究科 呼吸器内科学
富井 啓介 神戸市立医療センター中央市民病院 呼吸器内科
②特発性間質性肺炎(IIPs)以外:急性過敏性肺炎,急性好酸球性肺炎,薬剤性肺炎,肺胞出血,放射線肺炎
冨岡 洋海 神戸市立医療センター西市民病院 呼吸器内科
[コラム] 心不全と肺疾患との鑑別:時として困難な鑑別において各指標やツールは有効か
鍋島 正慶・筒泉 貴彦 練馬光が丘病院 総合診療科
9. 喘息総論:急性期から慢性期までの治療法とその実際
安田 一行 天理よろづ相談所病院 呼吸器内科
[コラム] 難治性喘息:治療抵抗性喘息と同義ではない
横山 裕 東京ベイ・浦安市川医療センター 呼吸器内科
10. 安定期COPD:閉塞性換気障害の程度だけでなく,患者全体を診る視点が重要
羽白 高 天理よろづ相談所病院 呼吸器内科
11. COPD増悪:標準的な薬物療法(ABCアプローチ)と換気補助療法のエビデンスを理解する
江原 淳 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
[コラム] LVRS:肺気腫治療の1つとして考慮される肺容量減少手術
山下 素弘 四国がんセンター 呼吸器外科
[コラム] 肺移植:適応とその実際,ホスピタリストが遭遇し得る合併症
杉本 誠一郎・大藤 剛宏 岡山大学病院 呼吸器外科