INTENSIVIST(インテンシヴィスト) 2017年2号

  • 品切
特集:輸液・ボリューム管理

輸液とボリュームステータスに関しては,疾患別の特集でも適宜取り上げられていましたが,まとめて概観する機会はありませんでした。今回の特集では,総論として輸液に関係する生理学,薬理学,そして効果の予測・評価を取り上げ,さらに各論として疾患別にトピックスをまとめています。各章は臨床疑問(clinical questions)に答える形式としており,読者の輸液プラクティスの参考となるよう,わかりやすく解説しています。




  • 「世界標準の集中治療を誰にでもわかりやすく」をコンセプトに、若手医師の育成や情報交換を目的として発足した「日本集中治療教育研究会」(Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Care=JSEPTIC)の活動をベースに、年4回発行。

  • 毎号1つのテーマを決め、最新のエビデンスに基づいて、現在わかっていること/わかっていないことを検証、徹底的に解説。施設ごとに異なる診療を見直し、これからの集中治療のスタンダードを提示する。

  • 重症患者の治療にあたる医師として最低限必要な知識を手中に収めるべく、テーマは集中治療にとどまらず、内科、呼吸器、救急、麻酔、循環器にまで及び、ジェネラリストとしてのインテンシヴィストを追求する。

  • 集中治療専門医、それを目指す若手医師をはじめ、専門ナース、臨床工学技士、さらには各科臨床医に対し、集中治療を体系的に語り、議論し、意見交換ができる共通の場(=アゴラ)を提供する。



 










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『INTENSIVIST Vol.9 No.2 2017』電子版




 

 

 



¥5,060 税込
責任編集: 瀬尾龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 則末泰博 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門
ISBN
978-4-89592-986-8
刊行年月
2017/4/28
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特集にあたって
  瀬尾 龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター

Part 1 総論
1. 侵襲時輸液の生理学:知っておきたい体液動態
  多田羅 恒雄 兵庫医科大学 麻酔科学・疼痛制御科学講座
2. 輸液の薬理学:薬物としての輸液製剤を考える
  日比野 将也・植西 憲達 藤田保健衛生大学 救急総合内科
  藤谷 茂樹 聖マリアンナ医科大学 救急医学/東京ベイ・浦安市川医療センター
【コラム】balanced crystalloid:アセテート(酢酸リンゲル),Plasma-Lyte
  牧野 淳 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
【コラム】輸液過剰の害:臓器別の視点から
  則末 泰博 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門
3. 輸液必要性と輸液反応性:その考え方と指標について
  増山 智之 自治医科大学附属さいたま医療センター 救急科
  讃井 將満 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
4. モデルケース:敗血症のボリューム評価と管理:私ならこうする
  増山 智之・讃井 將満
回答1:輸液を制限する
  金子 貴久・内野 滋彦 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
回答2:輸液を制限する
  熊澤 淳史 堺市立総合医療センター 集中治療科
回答3:積極的に輸液する
  幸部 吉郎・中田 孝明 千葉大学医学部附属病院 救急科・集中治療部
回答4:積極的に輸液する:敗血症性ショックのフェーズを意識した輸液管理
  増山 智之・讃井 將満

Part 2 各論
1. 急性呼吸不全の輸液管理:いかに肺を軽くするか
  片岡 惇 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門
2. 心不全の水分管理:水の出し入れだけではなく,病態生理に応じた水分管理が重要
  杉崎 陽一郎 神戸大学大学院医学研究科 内科学講座・循環器内科学分野
  平岡 栄治 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
3. 急性脳傷害患者の輸液管理:二次性脳損傷をどう予防するか
  下薗 崇宏 神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科・集中治療部
4. 腎不全の輸液管理:AKIの予防と維持透析患者の急性期入院時の管理
  今井 直彦 聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科/川崎市立多摩病院 腎臓・高血圧内科
5. 肝硬変,急性肝不全の輸液管理:
  アルブミン,大量腹水穿刺,人工肝補助療法を用いたボリューム管理
  岡本 賢太郎・藤本 佳久 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門
6. 外傷と熱傷の輸液管理:病態を理解し,患者の状態に合わせた輸液を行う
  鈴木 秀鷹 武蔵野赤十字病院 救命救急センター
  安田 英人 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科
【コラム】終末期医療における輸液:goal orientedな考え方を取り入れた意思決定を行う
  坂井 正弘・平岡 栄治 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
【コラム】輸液プロトコルの有用性:医療の標準化と個別化
  髙場 章宏 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター/
        JA広島総合病院 救急・集中治療科
  川上 大裕 神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科
【コラム】ボーラス輸液と維持輸液の違い:
  ボーラス輸液の生理学的背景と,そのメリット・デメリット
  加藤 良太朗 板橋中央総合病院 内科(総合診療科)
【コラム】維持輸液とはなにか?
  真弓 俊彦 産業医科大学医学部 救急医学講座
  石川 成人・大坪 広樹 産業医科大学病院 救急科
【コラム】「入れながら引く」輸液管理に意味はあるのか?:背景にある医療者の心理から考察する
  飯塚 悠祐 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部

連載
■港島ICU×ICTカンファレンス:第3回:心臓外科術後SSI予防目的の抗菌薬
  中森 裕毅 神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科
  土井 朝子 神戸市立医療センター中央市民病院 感染症科
  瀬尾 龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター
■え?知らないの?オンラインHDF
  山本 裕子 東京医科歯科大学医学部附属病院 MEセンター
■Lefor’s Corner:第24回:Vascular Access and Hemodynamic Monitoring Part V.
  Central Venous Access─Catheter Site Selection
  Misato Maeno・Alan Kawarai Lefor Department of Surgery, Jichi Medical University
■Methodsを読むMethod:第5回:既存のデータを二次利用した観察研究を知っていますか?
  笹渕 裕介 自治医科大学 データサイエンスセンター
■Journal clubをやってみよう:第5回:Methodsを読む!:
  ④結果に影響を与える交絡因子への対処
  安田 英人 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科/
        慶應義塾大学大学院医学研究科 博士課程医療科学系 臨床研究学
■ICUフェローからのメッセージ:第26回:オーストラリアICU臨床研究体験記
  鈴木 崇文 横浜市立大学 医学部 医学科6年生
■JSEPTIC簡単アンケート
  第23回:胸腔ドレーン,ICUにおけるSOFAスコアの測定実態調査,てんかん重積
  安田 英人 
■集中治療に関する最新厳選20論文
  柳井 真知 聖マリアンナ医科大学 救急医学
  藤谷 茂樹 聖マリアンナ医科大学 救急医学/東京ベイ・浦安市川医療センター

脳科学を網羅する教科書

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