Beesonの回想 Paul Beeson
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執筆者たちは,長期にわたる辛い作業に,本当によく耐えてくれた。彼らの原稿は何度も批評され,ときには手厳しい批判も受けた。その多くは,指摘にもとづく広範な書き直しを余儀なくされた。中には受け入れられなかった提案もあったが,その場合,執筆者には指摘を受け入れない十分な理由があった。彼らは,どんな批評を受けたとしても,その章について最終的な判断を行うのは自分自身であることをよく知っていたからである。ほとんどの執筆者が,ほかにも多くの仕事を抱えていたにもかかわらず,最初の原稿はもとより,何度もの厄介な修正のために多くの時間を割いてくれた。
大勢の執筆者と数人の編者が協力して本をつくるためには,彼らとその秘書だけではとうてい手がまわらず,優秀な産婆役が必要だった。その責務を引き受けてくれたのが,編集主幹Harrisonの長年にわたる秘書であるMinnie Mae Tims と,Blakiston 社の医学書担当副編集長のEunice Stevens だった。2 人はそれぞれ,ほかにも多くの仕事を抱えながら,原稿集めから制作ラインの管理まで,5 年近くにわたって献身的にこの仕事に携わった。
われわれ編者は,妻たちにも感謝を捧げなければならない。彼女たちは,仕事ばかりしている夫を寛大に見守ることで,本書の準備に間接的に貢献した。書
執筆者と校閲者の才能と熱意がなかったら,こんなにすばらしい本が完成することはなかっただろう。われわれが特別版のための序文を書きたいと思ったのは,こうした人々に対して心からの感謝を捧げるためである。
1950 年5月
P.B.B.
T.R.H.
W.H.R.
G.W.T.
M.M.W.
第I部 ハリソン年代記
- 第1版 1950年・T.R. Harrison
- 第2版 1954年・T.R. Harrison
- 第3版 1958年・T.R. Harrison
- 第4版 1962年・M.M. Wintrobe
- 第5版 1966年・M.M. Wintrobe
- 第6版 1970年・M.M. Wintrobe
- 第7版 1974年・M.M. Wintrobe
- 第8版 1977年・G.W. Thorn
- 第9版 1980年・K.J. Isselbacher
- 第10版 1983年・R.G. Petersdorf
- 第11版 1987年・E. Braunwald
第II部 もと編集たちの回想
- Beesonの回想 Paul Beeson
- Resnikの回想 William Resnik
- Adamsの回想 Raymond Adams
- Bennettの回想 Ivan Bennett
- Ted Phillipsによる最後の補注