膨大で難解とされる神経解剖学の知識の根幹を、学生の限られた学習時間において、最も効果的に学べるように 工夫されたテキスト。読みやすく簡潔な解説と、独自の要を得た模式図により、初学者にもとっつきやすくわかりやすい。改訂は全体のアップデートにとどまら ず、脆弱X症候群、自閉、注意欠陥/多動性障害に関する章、および臨床症例や心肺蘇生と頭部外傷についての付録を追加し、より臨床に即応した内容になっ た。神経解剖学の定番テキストとして、その完成度は高い。
第 1 章 ミクロ神経解剖学の基礎的事項
第 2 章 マクロ神経解剖学の基礎的事項
第 3 章 四肢・体幹からの温痛覚伝導路
第 4 章 四肢・体幹からの圧覚,粗触覚伝導路
第 5 章 四肢・体幹からの固有覚,識別性触覚,振動覚伝導路
第 6 章 顔からの感覚を伝える伝導路
第 7 章 随意運動のための神経伝導路
第 8 章 頭顔部随意運動のための神経伝導路
第 9 章 大脳皮質下の運動中枢
第 10 章 前庭系
第 11 章 小脳とその線維結合
第 12 章 自律神経系
第 13 章 脳神経
第 14 章 聴覚伝導路
第 15 章 視覚伝導路と視覚反射
第 16 章 嗅覚系と辺縁系
第 17 章 網様体系
第 18 章 視床下部
第 19 章 大脳皮質
第 20 章 髄 膜
第 21 章 脳への血流供給路
第 22 章 脳脊髄液と脳室系
第 23 章 中枢神経系の病的諸状態
第 24 章 脆弱 X 症候群,自閉症,注意欠陥/多動性障害
付録 A 神経解剖学の解説つき用語集
付録 B 脳のアトラス
付録 C 脳脊髄液(CSF)の成分表
付録 D 人体における皮神経分布(皮膚分節,デルマトーム)
付録 E 筋の作用と神経支配
付録 F 脳神経のまとめ: 機能的線維構成と損傷がもたらす主要症状
付録 G 終脳と間脳における特定部位の機能一覧表
付録 H 脳の正常 CT 像,異常 CT 像
付録 I 脳の正常 MRI 像,異常 MRI 像
付録 J 神経学的検査法の大要
付録 K 自習用の図版集
付録 L 試験問題集 (付:神経解剖実地試験の受け方と実地試験準備に関するアドバイス)
付録 M 自己評価のための臨床応用問題
付録 N ”医学よもやま話”および”医学上の大発見”
付録 O 心肺蘇生術の基礎と頭部外傷患者の救急処置
参考文献
索 引
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