I 麻酔の歴史
第1章 麻酔診療の歴史 ・呼吸循環生理
・自律神経系と神経体液性伝達
・疼痛理論の歴史的発展
・1846年以前の外科手術
・全身麻酔の導入
・吸入麻酔薬の発展 ・針と注射器
・静脈内輸液療法
・局所麻酔の導入
・中枢神経系ブロックと急性痛サービス
・静脈麻酔薬
・筋弛緩薬 ・麻酔器
・ストレスフリー麻酔
・気道管理と蘇生
・麻酔事故と偶発症:その予防法
・麻酔科医の伝記
II 麻酔の基本原理
第2章 現代の麻酔業務の領域 ・術前評価
・手術室
・外来管理
・手術室以外の場所 ・麻酔回復室
・救急医学
・疼痛管理
・麻酔業務の労働力 ・価値最大化麻酔管理
・教育
・将来の方向性
第3章 麻酔に関連した薬理学の基本原理 ・薬物動態学
・薬力学 ・薬物に対する反応の個体差
・まとめ
吸入麻酔薬
第4章 作用機序 ・麻酔薬力価の測定:最小肺胞濃度
・麻酔理論からみた麻酔必要量の変化
・中枢神経系における吸入麻酔薬の作用
・吸入麻酔薬による神経伝達阻害 ・麻酔に関連した神経調節因子の変化
・麻酔効果部位の物理化学的性質
・麻酔薬の効果部位としての膜
・吸入麻酔薬と膜脂質の相互作用 ・吸入麻酔薬とタンパクの相互作用
・動物モデル:麻酔薬力価の恒常的な変化と神経化学的組成とを関連づける試み
・まとめ
第5章 取り込みと分布 ・麻酔薬の吸入濃度-肺胞濃度関係
・麻酔薬の肺胞濃度/吸入濃度比に影響する因子 ・閉鎖空間における亜酸化窒素の影響
・麻酔回路 ・閉鎖回路法と低流量法
・麻酔からの回復
第6章 呼吸器系への薬理作用 ・気管支平滑筋緊張に対する吸入麻酔薬の影響
・粘液線毛機能に対する吸入麻酔薬の影響 ・肺血管抵抗に対する吸入麻酔薬の影響
・換気調節に対する吸入麻酔薬の影響 ・まとめ
第7章 心血管系への薬理作用 ・揮発性麻酔薬と心血管系機能
・揮発性麻酔薬と心臓電気生理学
・揮発性麻酔薬と冠循環
・揮発性麻酔薬と循環の神経調節 ・亜酸化窒素と心血管系機能
・亜酸化窒素と心臓電気生理学
・亜酸化窒素と冠循環
・亜酸化窒素と循環の神経系調節 ・キセノン
・まとめ
第8章 現代の吸入麻酔薬の代謝と毒性 ・薬物代謝と生体内変化
・吸入麻酔薬の代謝 ・吸入麻酔薬の毒性
・まとめ
第9章 吸入麻酔薬の供給システム ・麻酔器と麻酔ワークステーション
・気化器
・麻酔呼吸回路 ・二酸化炭素の吸収
・麻酔用人工呼吸器
・新しい麻酔ワークステーション ・麻酔ガス排除装置
・麻酔器の点検
・まとめ
・APPENDIX Anesthesia Apparatus Checkout Recommendations, 1993(麻酔器点検手順に関する勧告,1993年版)
静脈麻酔薬
第10章 非オピオイド静脈麻酔薬 ・プロポフォール
・バルビツレート
・ベンゾジアゼピン系薬物 ・フルマゼニル
・フェンシクリジン(ケタミン)
・エトミデート ・αアドレナリン受容体作動薬:デクスメデトミジン
・ドロペリドール
・まとめ
第11章 オピオイド ・オピオイドの薬理学
・オピオイドの神経生理学的作用
・呼吸器系に対するオピオイドの作用
・心血管系に対するオピオイドの作用
・内分泌系に対するオピオイドの作用 ・麻薬に対する耐性と依存
・腎臓と排尿に対するオピオイドの作用
・消化器系に対するオピオイドの作用
・その他のオピオイド作用
・オピオイドの薬物動態学と薬力学 ・オピオイドを用いる麻酔法
・その他のオピオイド受容体作動薬
・作動薬-拮抗薬オピオイド
・オピオイド受容体拮抗薬
・オピオイドの薬物相互作用
第12章 静脈内薬物のドラッグデリバリーシステム ・背景
・薬物動態学に関する考察
・薬力学に関する考察 ・投与計画の設計
・静脈麻酔薬の手動投与計画
・投与装置 ・まとめ
麻酔で使われるその他の薬物
第13章 筋弛緩薬とその拮抗薬の薬理学 ・歴史と臨床使用
・神経筋接合部における筋弛緩薬の作用の原理
・神経筋機能のモニタリング ・スキサメトニウムの薬理学
・非脱分極性筋弛緩薬
・薬物相互作用と筋弛緩薬の効果に影響するその他の因子 ・神経筋遮断からの回復
・特殊な患者群
・筋弛緩薬使用の経済性と転帰
第14章 局所麻酔薬 ・基礎薬理学
・末梢神経の解剖
・局所麻酔薬の作用機序(薬力学) ・臨床薬理学
・区域麻酔における局所麻酔薬の選択
・薬物動態学 ・毒性
第15章 補完代替療法 ・ハーブ薬
・ハーブ薬以外の栄養補助食品 ・鍼療法
・音楽 ・まとめ
生理学と麻酔
第16章 自律神経系 ・背景
・機能解剖 ・機能
・薬理学 ・薬物と自律神経系
・自律神経障害
第17章 呼吸生理学と麻酔中の呼吸機能 ・呼吸生理学 ・麻酔中の呼吸機能
第18章 心臓の生理学 ・はじめに
・正常心の生理学 ・心臓細胞生理学
・心機能の調節
第19章 肝臓の生理学と病態生理学 ・肝臓の解剖と循環
・肝臓の機能 ・肝機能の評価
・肝臓の病態生理学
第20章 腎臓の生理学 ・はじめに
・腎機能検査 ・腎機能の神経内分泌的調節
・薬物による腎保護 ・周術期の虚血性および腎毒性による障害
第21章 脳生理と麻酔薬・麻酔法の影響 ・脳血流の調節
・麻酔薬の脳血流と脳代謝率に及ぼす影響 ・麻酔薬の脳生理に及ぼす他の影響
・病的状態での脳生理
第22章 神経筋の生理学と薬理学 ・神経筋伝達
・神経筋接合部 ・接合部後受容体における薬物効果
・接合部前および接合部後ニコチン性受容体の生物学 ・神経筋遮断の拮抗
第23章 麻酔科学領域における統計的方法 ・はじめに
・統計学的アプローチ
・データの型
・記述統計
・正規分布 ・回帰分析
・仮説検定
・研究デザイン
・データドレッジングと多重比較の問題
・検定法の選択 ・Bayes理論
・実証医学
・まとめ
III 麻酔管理総論
術前準備
第24章 麻酔のリスク ・調査方法に関する事項
・麻酔に関連した死亡
・患者に関連したリスク
・特殊な患者群
・麻酔薬に直接関連するリスク ・手術に関連するリスク
・手術が行われる場所と術後モニタリングに関連するリスク
・麻酔実施者に関連するリスク
・麻酔科医へのリスク
・麻酔の安全性の向上
・周術期のリスクに関する将来の展望
・まとめ
第25章 術前評価 ・理論的根拠
・変化しつつある術前評価の特質
・麻酔のリスクを増やす患者側の要素を明らかにする ・疾患の発見:臨床検査と病歴,診察所見,カルテ検索を比較して
・術前または処置前検査
・術前評価において必要とされる精度と効率 ・術前または処置前評価と転帰向上における情報管理
・麻酔の術前および処置前評価クリニックを導入し維持するための情報資源と同意の確保
・まとめ
第26章 肺機能検査 ・臨床的スパイロメトリ
・最大流量の生理的決定因子
・気道閉塞の測定 ・ガス交換機能の検査
・外科手術患者における肺機能検査
・肺切除患者の評価 ・術前の肺機能改善法
第27章 合併疾患に対する麻酔の影響 ・プライマリケア医またはコンサルタントの役割
・内分泌系疾患と栄養障害
・心血管系の疾患 ・呼吸および免疫系の疾患
・中枢神経系疾患,神経筋疾患,精神障害
・腎疾患,感染症,電解質異常 ・消化管疾患と肝疾患
・血液学的障害と腫瘍疾患
・慢性および急性病態に対して薬物治療を受けている患者
第28章 患者体位作成 ・American Society of Anesthesiologists Closed Claimsデータベースと業務勧告 ・病態生理学的考察 ・体位
第29章 悪性高熱 ・歴史
・病態生理学および分子生物学
・遺伝学
・ダントロレン
・特異的な臓器および組織異常 ・臨床症状
・悪性高熱の誘発
・診断
・他の疾患との関連性
・治療 ・感受性患者に対する麻酔法
・感受性の評価
・まとめ
モニタリング
第30章 モニタリング装置の基本原理 ・はじめに
・基本的な原理
・血圧測定 ・血流の測定
・音響を用いる計測
・電気的測定法 ・光を使用する測定方法
・温度測定
・APPENDIX 1 等加速度運動における距離と時間:位置エネルギーと運動エネルギーの等量性
・APPENDIX 2 静水圧に関する物理学
・APPENDIX 3 Wheatstoneブリッジ
・APPENDIX 4 流体チューブ/トランスデューサの圧波形におけるアーチファクトの増幅
・APPENDIX 5 流量計,Bernoulliの法則,層流と乱流
・APPENDIX 6 熱希釈法およびマスフローテクニックによる心拍出量の測定
・APPENDIX 7 超音波
第31章 麻酔深度の測定 ・麻酔深度の定義
・記憶と覚醒 ・鎮静,鎮痛と麻酔深度
・電気生理学的モニタリング ・まとめ
第32章 心臓血管モニタリング ・心臓血管モニタリングの概論:身体診察の枠を超えて
・動脈圧モニタリング
・中心静脈圧モニタリング
・肺動脈カテーテルモニタリング ・心拍出量モニタリング
・連続混合静脈血オキシメトリ肺動脈カテーテル
・右室駆出率肺動脈カテーテル
・肺動脈カテーテルで求めた血行動態変数 ・肺動脈カテーテル以外の心拍出量および灌流のモニタリング方法
・凝固モニタリング
第33章 経食道心エコー法 ・歴史
・ガイドラインと適応基準
・超音波の原理と心エコー法の種類
・装置の設計と操作 ・経食道心エコー法
・血行動態の評価
・心筋虚血:検出とその限界
・心血管系の病態評価 ・外科的計画の変更や手術結果の評価
・データの保存,報告書,質的保証
・まとめ
第34章 心電図 ・正常電気活動
・誘導法
・表示,記録,解釈 ・適応
・自動記録
・コンピュータ支援による解釈 ・まとめ
第35章 植込み型パルスジェネレータ:ペースメーカと除細動器 ・ペースメーカ ・植込み型除細動器 ・まとめ
・APPENDIX 1 麻酔前心拍ジェネレータ評価
・APPENDIX 2 心拍ジェネレータ会社の電話番号
第36章 呼吸モニタリング ・ガス交換
・血液ガス分圧測定
・経皮的ガス分圧測定
・酸素飽和度測定
・混合静脈血酸素モニタリング
・組織の酸素化 ・呼気ガス分析
・呼気ガスの波形分析
・酸素と二酸化炭素の交換モニタリング
・呼吸中枢ドライブ
・肺と胸壁の力学的機能
・無呼吸モニタリング ・肺水分量
・高頻度換気のモニタリング
・機械換気の中止と抜管
・気道障害後の抜管
・患者の輸送
・硬膜外およびくも膜下腔オピオイド
第37章 腎機能モニタリング ・腎機能モニタリングの基礎
・周術期の腎機能変化 ・腎機能の術前評価
・腎機能の直接的および間接的モニター ・まとめ
第38章 神経系のモニタリング ・モニタリング様式
・標準的脳波
・処理脳波
・麻酔と脳波 ・外科手術中の脳波モニタリング
・脳波に及ぼす病態生理学的影響
・感覚誘発反応の術中モニタリング
・運動路と運動神経のモニタリング ・脳血流のモニタリング
・まとめ
第39章 神経筋モニタリング ・末梢神経刺激の様式
・末梢神経刺激の原則
・神経刺激のパターン
・神経刺激器 ・刺激電極
・神経刺激部位と筋反応の相違
・誘発反応の記録
・誘発反応の記録の評価 ・記録装置を用いない神経刺激器の使用
・末梢神経刺激器はどのようなときに使用するか
第40章 体温モニタリング ・はじめに
・正常の体温調節
・全身麻酔下の体温調節
・全身麻酔中の低体温の進展 ・硬膜外麻酔およびくも膜下麻酔
・手術中の軽度低体温の影響
・周術期体温管理
・人為的術中高度低体温 ・高体温と発熱
・体温モニタリング
・まとめ
第41章 周術期の酸塩基平衡 ・水の物理化学
・酸と塩基
・酸塩基平衡に対するStewart法 ・酸塩基の異常性
・酸塩基平衡の調節
・酸塩基化学で使用する分析方法 ・異なった臨床状況下での酸塩基平衡障害
・まとめ
麻酔技術
第42章 気道管理 ・上気道の解剖と機能
・気道の評価
・マスク換気の器具と手技 ・ラリンジアルマスクエアウェイ
・気管挿管
・小児の気道管理 ・短期挿管の合併症
・抜管
・麻酔科医の役割
第43章 脊髄くも膜下麻酔,硬膜外麻酔,仙骨麻酔 ・適応と禁忌
・解剖 ・生理学的影響
・脊髄くも膜下麻酔 ・硬膜外および仙骨麻酔
・臨床上の争点と脊柱管ブロック
第44章 神経ブロック ・ブロック針先端位置の決定法
・上肢の神経ブロック
・下肢の神経ブロック ・頭部と頸部の神経ブロック
・胸郭と腹部の神経ブロック
・持続カテーテル挿入 ・局所麻酔薬の選択
・神経学的合併症
・まとめ
第45章 小児の区域麻酔 ・小児期の特徴
・適応と禁忌
・器具,手技,局所麻酔薬の選択
・合併症 ・脊柱管ブロック
・上肢伝導ブロック
・下肢伝導ブロック
・体幹の神経ブロック ・頭頸部を支配する神経のブロック
・その他の手技
・まとめ
周術期の輸液療法
第46章 血管内液と電解質の生理 ・ナトリウムの生理
・カリウムの生理
・カルシウムの生理
・マグネシウムの生理
・リン酸塩の生理 ・クロールの生理
・グルコースの生理と輸液の意義
・糖尿病
・酸塩基因子
・臨床的な酸塩基平衡障害 ・体液バランスと輸液
・外科的水分バランスとショック
・コロイド輸液と代用血液
・実地臨床での輸液管理
・欠乏水分
第47章 輸血療法 ・血液療法
・成分輸血療法 ・合成膠質液療法
・インフォームドコンセント
第48章 自己血輸血 ・自己血輸血の歴史
・術前貯血
・急性等容積性血液希釈 ・術中血液回収
・術後血液回収
・自己フィブリン糊 ・遺伝子組換え第VIIa因子
・無血医療
・まとめ
IV 麻酔管理各論
第49章 胸部外科手術の麻酔 ・術前期
・術中期 ・術後期
・特殊な胸腔内手術の麻酔
第50章 心臓手術の麻酔 ・疫学的傾向,老化の影響
・心病変各論 ・麻酔へのアプローチ
・人工心肺 ・人工心肺後の問題点
・新しい心臓手術法
第51章 小児心臓手術の麻酔 ・小児心臓麻酔に固有の特徴
・術前管理
・術中管理 ・人工心肺
・抗凝固療法,止血,血液保護
・術後管理 ・心肺同時移植術の麻酔
・非開心術の麻酔
・治療および診断を目的とした心臓カテーテル挿入の麻酔
第52章 血管手術の麻酔 ・アテローム形成
・術前評価
・周術期の心筋虚血
・周術期のβ遮断薬 ・血行動態のモニタリング
・腹部大動脈再建
・胸腹部大動脈瘤手術
・血管内大動脈修復 ・下肢動脈血行再建
・頸動脈内膜切除術
・血管手術患者の術後管理
第53章 脳神経外科麻酔 ・脳神経外科麻酔で繰り返される諸問題 ・特異的な手術
第54章 麻酔と腎臓・尿生殖器系 ・尿生殖器系の神経支配
・腎疾患患者の麻酔 ・腎臓・尿生殖器の手術
・尿生殖器疼痛症候群
第55章 麻酔と肝胆道系 ・麻酔薬が肝機能に及ぼす影響
・肝機能障害と肝胆道系疾患が麻酔薬の薬物動態に及ぼす影響 ・術後肝胆道系合併症の危険因子
・術後黄疸 ・無症候性または慢性肝機能障害患者の周術期管理
・肝胆道系手術に対する麻酔の注意点
第56章 臓器移植 ・脳死ドナーの扱い
・心停止ドナー
・臓器保存
・生体ドナーの扱い ・固形臓器移植の禁忌
・腎移植
・膵移植および膵腎同時移植
・肝移植 ・小腸移植
・心移植
・肺移植
・免疫抑制
第57章 腹腔鏡下手術の麻酔 ・腹腔鏡下手術時の換気と呼吸の変化
・腹腔鏡下手術時の血行動態上の問題点
・患者体位と関連した問題点 ・腹腔鏡下手術の利点と成績
・二酸化炭素気腹の代替法
・妊娠中と小児の腹腔鏡下手術 ・腹腔鏡下手術の合併症
・腹腔鏡下手術の麻酔
・まとめ
第58章 産科麻酔 ・はじめに
・妊娠による生理学的変化
・胎児
・子宮血流
・麻酔薬の胎盤通過 ・胎児の評価
・正常の分娩経過
・自然経腟分娩のための麻酔法
・帝王切開のための麻酔
・区域麻酔の合併症 ・妊娠合併症
・産科出血
・その他の合併症
・妊娠中の産科以外の手術の麻酔
第59章 新生児の蘇生 ・周産期のストレス
・周産期の心肺生理学
・仮死
・出生時の胎児評価 ・蘇生器具
・蘇生処置の準備
・肺蘇生
・血管蘇生 ・低血圧のその他の原因
・心マッサージ
・蘇生薬物
・治療の中止時期
第60章 小児麻酔 ・乳児の生理学的発達 ・薬理学と薬力学 ・小児および新生児外科の麻酔
第61章 整形外科手術の麻酔 ・整形外科患者特有の問題点
・整形外科手術における体位
・麻酔法の選択 ・整形外科における主要手術
・四肢に対する区域麻酔
・整形外科における術後鎮痛 ・整形外科手術の合併症
・小児整形外科麻酔の実際
第62章 高齢者麻酔 ・加齢の生理学
・高齢患者の管理
・高齢者におけるリスク評価
・術前評価 ・術前検査
・術中管理
・麻酔管理
・術後管理 ・急性期入院における予防可能な事故
・急性術後痛の治療
・将来の方向
第63章 外傷の麻酔 ・外傷治療の優先順位
・緊急気道管理
・出血性ショックからの蘇生
・中枢神経系の外傷 ・整形外科的外傷と軟部組織の外傷
・他の外傷性損傷
・特別な患者群
・術後管理 ・集中治療管理
・まとめ
第64章 化学生物剤と麻酔科医の役割 ・化学生物剤の危険性
・化学生物剤による危険と脅威の臨床管理における麻酔科医の役割 ・化学生物剤被害者の管理における麻酔科医
・麻酔診療に対する化学生物剤の影響
第65章 眼科,耳鼻咽喉科手術の麻酔 ・眼科手術の麻酔 ・鼻と咽喉頭手術の麻酔 ・耳手術の麻酔
第66章 ロボット手術の麻酔 ・歴史
・ロボットシステム
・一般手術
・心臓手術 ・胸部手術
・脳神経外科手術
・泌尿器科手術
・婦人科手術 ・整形外科手術
・眼科手術
・まとめ
第67章 レーザー手術の麻酔 ・レーザー光の物理
・レーザーシステムのハードウェア
・臨床適用 ・レーザー光の生物学的効果
・レーザー使用のリスク:規準と規制
・レーザーが有する危険性 ・眼の保護
・気管チューブの燃焼
・気道火災のプロトコル
第68章 外来(日帰り)手術の麻酔 ・外来手術の理論的根拠
・施設の設計と安全性
・患者選択基準
・術前評価 ・麻酔法
・区域麻酔
・特別な注意事項
・退院基準 ・転帰の指標
・将来の展望
第69章 手術室以外での麻酔 ・モニタリング
・施設と設備
・人員の配置
・薬物の使用 ・回復管理
・放射線診療室
・MRI
・インターベンショナルニューロラジオロジーのための麻酔 ・インターベンショナル心臓病学
・電気痙攣療法
・放射線治療
第70章 高圧・低圧環境および宇宙での医療 ・ガス圧上昇の生理学的影響
・各疾患に対する高圧酸素療法の治療機序
・高圧酸素化装置 ・高圧療法の治療計画
・高圧療法の副作用
・高圧療法の実施上の問題 ・高所の影響
・宇宙での医療
・まとめ
第71章 麻酔回復室 ・歴史
・経済的側面
・デザインとスタッフ配置 ・通常の回復
・麻酔回復室基準
・質の改善 ・合併症
・外来手術
・小児麻酔回復室
第72章 急性術後痛 ・基本的事項
・術後痛治療法 ・特殊患者に対する術後痛治療法
・術後痛サービス
第73章 慢性痛 ・痛みのメカニズム
・患者の評価 ・診療の実際
・慢性痛の管理
・APPENDIX 慢性非癌性疼痛治療におけるオピオイド使用のガイドライン
V クリティカルケア
第74章 麻酔科学とクリティカルケアの概要 ・クリティカルケアにおける麻酔科医 ・重症患者に対する根拠にもとづいた管理 ・集中治療における根拠にもとづいた診療
第75章 呼吸管理 ・呼吸不全
・酸素やその他の医療用ガスを用いた治療 ・エアゾール療法
・呼吸理学療法 ・陽圧換気
第76章 小児・新生児集中治療 ・小児集中治療室の体制
・心血管系
・呼吸器系
・中枢神経系
・腎臓系 ・内分泌系
・胃腸系
・血液学
・腫瘍学
・感染症:乳児および幼児における致死的な感染症 ・小児外傷
・乳児突然死症候群
・窒息状態の小児
・心肺蘇生
・両親と家族へのサポート
第77章 栄養学的側面 ・手術患者の必要栄養量
・経静脈栄養期間のグルコースの恒常性
・敗血症に対する反応 ・経静脈栄養に対するエネルギー所要量の測定
・栄養処方
・薬物代謝における栄養の影響 ・特別な状態における周術期の栄養サポート
・まとめ
第78章 心肺蘇生:一次ならびに二次救命処置 ・一次救命処置 ・二次救命処置 ・小児蘇生
第79章 脳死 ・歴史
・死に関する伝統的な概念
・脳死の概念
・脳死の機構 ・脳死の神経生理学的基礎
・脳死判定のための判定基準とテスト
・脳死判定の前提条件
・臨床的脳死診断 ・特殊な考察
・脳死のための確定テスト
・臓器提供における麻酔科医
VI 麻酔に関するさまざまな問題
第80章 インターネット上の医療情報 ・World Wide Webで利用できるもの ・臨床医向けの情報 ・研究とその詳細な情報
第81章 質の改善 ・質とは何か
・個々の患者の評価から安全性を向上させる努力
・質の改善のための医療インシデント報告
・患者グループに対する医療の質の改善に関するエビデンス ・EBMと質の改善を結びつけること:実用的なモデル
・麻酔科学における質の歴史的な評価
・機械換気を受けている患者に対する治療の改善
・成績はどのように改善されるか ・診療の改善に対する要求の増大
・質を改善することに対する将来の方向性
・まとめ
第82章 術後視機能障害 ・視覚路の解剖
・視機能障害の機序 ・後部区域障害の機序
・経尿道的前立腺切除術後の視力変化 ・硝子体切除術中のValsalva法に起因する高度な視力障害
・結論
第83章 人的能力と患者の安全性 ・人的能力の研究
・麻酔科医の認知プロセスモデル ・麻酔科医のタスク
・麻酔科医による“持続監視”と意思決定に関する研究 ・手術室環境の安全文化
・行動形成要因
第84章 患者シミュレータ ・航空機産業におけるシミュレーション
・シミュレータの用途
・患者シミュレータの分類
・患者シミュレータの発展
・麻酔科学における患者シミュレータの使用経験
・麻酔危機資源管理
・チーム指向医学シミュレーション ・シミュレーションシナリオ中の臨床能力の評価
・医学生および他の医療関連の学生の教育と訓練のためのシミュレーション
・生物医学産業を支える患者シミュレータの使用
・研究における患者シミュレータの使用
・その他の利用
・シミュレーション訓練の有効性 ・シミュレーション環境の妥当性:手術室環境との比較
・シミュレータはレジデントや臨床医の評価や資格審査に利用できるか
・コスト
・シミュレーションセンターの特徴
・シミュレーションセンターの増加
・麻酔における患者シミュレータの未来
第85章 麻酔教育 ・指導と教育
・学生
・理由 ・指導者
・カリキュラム
・方法 ・まとめ
・APPENDIX 1 Accreditation Council for Graduate Medical Educationの一般的な能力(要約版)
・APPENDIX 2 Joint Council on In-Training Examinationsの内容の概略(要約版)
第86章 手術室管理 ・歴史
・手術室における医学的管理
・手術予定表の作成
・時間どおりの手術開始
・患者入れ替え ・手術室の有効利用
・毎日の手術予定表の作成
・手術室におけるトラブルの解決法
・麻酔医療の管理
・術前術後の管理 ・手術室情報システム
・手術室における原価計算
・規制上の問題
・まとめ
・APPENDIX 1 麻酔科長と手術部長の役割ガイドライン
・APPENDIX 2 American Association of Clinical Directors 手術時間用語集(抜粋)
第87章 手術室の電気的安全性 ・電気接地(アース)
・電源の接地からの絶縁 ・静電結合
・電気ショック ・電気メス
・安全な医療行為
第88章 環境安全および薬物依存対策 ・余剰ガス
・放射線 ・感染
・ストレス ・薬物依存
・まとめ
第89章 麻酔ケアの倫理的側面と法的側面 ・患者医師関係 ・終末医療 ・実地診療に関する倫理問題
2009-07-22
p.1395 表46-12 原因の項目の一番下
(誤)
副甲状腺ホルモン作用増強
(正)
副甲状腺ホルモンでは対応が追いつかない
2009-07-22
p.254 右段上から20行目
(誤)
プロポフォールは用いるべきではないだろう。
(正)
プロポフォールは有用でないこともある。