症例検討シリーズ:薬物の副作用:薬は毒である
中木 敏夫
▼麻酔に関連して頻繁に用いられる治療薬の有害作用
帝京大学医学部 薬理学講座
中木 敏夫
▼マンニトールによる高カリウム血症:
カリウム濃度が 6 mEq/L を超える場合には治療
福島県立医科大学医学部 麻酔科学講座
五十洲 剛・村川 雅洋
▼加熱人血漿たん白(PPF)による低血圧:
できるだけ早期にエピネフリン 0.3~0.5 mg を筋注
信州大学医学部附属病院 集中治療部
柴田 純平
信州大学医学部 麻酔蘇生学講座
川真田 樹人
▼バンコマイシンによる低血圧:
まず VCM の投与を中断,抗ヒスタミン薬を投与
名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔・危機管理医学
平手 博之・祖父江 和哉
▼ロクロニウムによるアナフィラキシー:
麻酔薬への過敏反応を疑ったら,即座に治療,まず助けを
駿河台日本大学病院 麻酔科
鈴木 孝浩・井坂 友美・深野 直子
ブックレビュー
『塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック』(福家 伸夫)
『人工呼吸ブック』(青山 和由)
『ウェーバー作曲 クラリネット協奏曲第 1 番 ヘ短調 作品 73
ザビーネ・マイヤー(クラリネット)・ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)・ドレスデン国立管弦楽団』(内藤 道一)
初歩からのエアウェイスコープ:
第 1 回:エアウェイスコープって,どんな喉頭鏡
新日鐵八幡記念病院 麻酔科
青山 和義・竹中 伊知郎
急性呼吸不全を考える:
NIV と ARDS は同時に語れるか(予告編)
東邦大学医学部 麻酔科学第一講座
落合 亮一
新しい気管挿管装置の開発:
エアウェイスコープ(PENTAX-AWS):頭に描いてから手にするまで
慈泉会相澤病院 脳血管内治療センター
小山 淳一
ビデオ喉頭鏡からのメッセージ◆その後:(動画)
ブレイク前夜?ビデオ喉頭鏡の話 その 2
埼玉医科大学 麻酔学教室
岩瀬 良範
米国の Acute Pain Service:
診療・教育・啓蒙と,安全で質の高い疼痛管理を目指す specialist
University of California, San Francisco (UCSF), Acute Pain Service
金城 さくら
知識をいかに体系化するか:
出力の質を考える:出力と入力のマッチング
帝京医学技術専門学校
諏訪 邦夫
Pharmacognomy への招待:
(+)-(S)-methyl2-(2-chlorophenyl)-
2-(4,5,6,7-tetrahydrothieno[3,2-c]
pyridin-5-yl)acetate monosulfate
帝京大学医学部 薬理学講座
中木 敏夫
症例検討:モニタリングをめぐるトラブルとその対処法-3
慶應義塾大学医学部 麻酔学教室
津崎 晃一
▼動脈カテーテル:橈骨動脈への動脈カテーテル挿入に失敗した。
上腕動脈に動脈カテーテルを挿入してもよいか。
■上腕動脈穿刺を回避しなければならないエビデンスはない
東邦大学医学部 麻酔科学第一講座
小竹 良文
■合併症への対策を万全にしたうえで行うなら可
群馬大学大学院医学系研究科 麻酔神経科学
黒田 昌孝・西川 光一
■動脈硬化の危険因子に配慮し,末梢循環モニターを万全に,同側の上腕動脈に穿刺
慶應義塾大学医学部 麻酔学教室
津崎 晃一
▼動脈カテーテル:橈骨動脈にカテーテルを入れて観血的血圧測定をしていたが,圧波形は出るのだが採血できない。
■器材の特徴を理解し,トラブルに対処
東京医科大学医学部 麻酔科学教室
松本 晶平・小澤 拓郎
■動脈穿刺/動脈圧測定の必要性と可能性を考慮して再挿入を
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 展開医療科学講座(麻酔・蘇生科学)
槇田 徹次
▼動脈カテーテル:血液の逆流があったので,カテーテルを進めようとすると,
1cm も行かないうちに進まなくなり,血液が逆流してこなくなってしまう。
■カテーテルの硬度に応じた工夫で,あきらめずに進める
山口大学大学院医学系研究科 麻酔・蘇生・疼痛管理学分野
石田 和慶
■可能ならエコーで確認,カテーテルを回転させるなどして挿入を試み,だめならカテーテルを抜去し,再穿刺する
愛媛大学大学院医学系研究科 高次機能統御部門臓器機能制御医学講座生体機能管理学分野
楠目 康・武智 健一
▼体温計:低体温人工心肺中,直腸温,食道温,鼓膜温が大きく異なっている。
■時間的変化が最も遅い直腸温を体温制御の指標に
津崎 晃一
■部位(臓器)温度の特徴を理解し,温度変化を判断,対処できる力を身につける
日本医科大学 麻酔科学教室
中西 一浩
日本医科大学附属病院 ME 部
鈴木 健一
■直腸温は骨盤内蔵器の温度,食道温は大動脈・左心房の温度,鼓膜温は内頸動脈温に依存する
東邦大学医学部 麻酔科学第一講座
藤井 善隆
▼体温計:集中治療室で気道温をモニターしている。加温時,何 ℃まで許容できるか。
■明確な答えをはない。重要なのは,吸気ガスの湿度を保つこと
自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学講座(集中治療医学部門)
小山 寛介・布宮 伸
■相対湿度100 %(吸気回路に結露あり)と仮定すると,Y ピース部で 39 ℃
埼玉医科大学総合医療センター 麻酔科
宮尾 秀樹・浅野 和美
▼体温計:膀胱温と直腸温で差がある。
■各部位の生理学的特徴,その意義を理解し,測定結果を判断すること
昭和大学医学部 麻酔学講座
信太 賢治
■膀胱温と直腸温のどちらを選んでも,患者に触れることも大事
国立成育医療センター 手術・集中治療部
池山 貴也
▼カプノメータ:カプノグラムとそこから得られる患者情報
群馬県立小児医療センター 麻酔科
新井 としみ
▼カプノメータ:代謝性アシドーシスの治療に炭酸水素ナトリウムを静注したら,呼気終末二酸化炭素分圧が上昇してきた。
■アシドーシス治療において,PaCO2 の一時的な増加は重要ではない
~Stewart approach の考え方!
関東労災病院 麻酔科
上山 博史
■PETCO2 が著しく低下した場合は低肺血流状態を疑い,炭酸水素ナトリウムを投与すべきではない
東京医科大学八王子医療センター 麻酔科
平林 剛・内野 博之
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