INTENSIVIST(インテンシヴィスト) 2010年4号

特集:急性心不全


  • 「世界標準の集中治療を誰にでもわかりやすく」をコンセプトに、若手医師の育成や情報交換を目的として発足した「日本集中治療教育研究 会」(Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Care=JSEPTIC)の活動をベースに、年4回発行。

  • 各施設独自の「自己流」の診療を見直し、世界標準の集中治療を理解し実践するための情報を提示する。

  • 本誌が目指すのはCritically ill patientを中心に据え、さまざまな分野からのアプローチによりCritically illの立体像を描き出そうという挑戦的な試み。

  • 重症患者の治療にあたる医師として最低限必要な知識を手中に収めるべく、テーマは集中治療にとどまらず、内科、呼吸器、救急、麻酔、循環器にまで及び、ジェネラリストとしてのインテンシヴィストを追求する。

  • 集中治療専門医、それを目指す若手医師をはじめ、専門ナース、各科臨床医に対し、集中治療を体系的に語り、議論し、意見交換ができる共通の場(=アゴラ)を提供する。

¥5,060 税込
ISBN
978-4-89592-631-7
刊行年月
2010/10/30
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Intensivist vol.2 no.4

<特集・急性心不全>

1. はじめに
平岡 栄治/神戸大学医学部附属病院 総合内科

2. 急性心不全の疫学と予後予測
平岡 栄治

3. 急性心不全の病態生理総論
平岡 栄治

【コラム】心機能の生理:圧・容積関係を中心に
新家 俊郎/神戸大学大学院医学研究科内科学講座 循環器内科学分野

【コラム】血行動態指標と心エコー指標の関連について
藤本 浩平/石切生喜病院 循環器科

4. 急性心不全の診断・治療に必要なエコー検査の基礎:断層像やDoppler波形を読みこなすために
武井 康悦/東京医科大学病院 循環器内科

5. 急性心不全診療に有用な診察所見,身体所見
金澤 健司/神戸大学医学部附属病院 総合内科

6. 急性心不全におけるバイオマーカー
(1)BNPの役割と限界,BNPは身体所見や心エコーを凌駕するか?
上月 周/神戸大学大学院医学研究科内科学講座 循環器内科学分野
(2)これからのトロポニンの果たすべき役割,そしてBNPとの比較
猪又 孝元/北里大学医学部 循環器内科学教室

7. 急性心不全治療総論
平岡 栄治

8. 血圧が低めの急性心不全の治療をどうするか?
佐藤 直樹/日本医科大学付属病院 集中治療室・内科

【コラム】2010 年の心不全領域におけるカテコラミンの役割
香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科

9. 血圧が保たれた急性心不全:日本のレジストリーデータから考える
横山 広行/国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 心臓血管系集中治療科

【コラム】治療薬としての2つのナトリウム利尿ペプチド
讃井 將満/東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部

【コラム】慢性心不全増悪時に長期投与β遮断薬を中止すべきか?
長友 祐司・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科

10. 急性心不全のさまざまな病態
(1)冠動脈疾患のあるなしで急性心不全の初期治療は変わるか?
伊藤 大樹/St.Vincent Heart Center of Indiana, Division of Cardiology
(2)急性心不全における心腎症候群の病態とマネージメント
柴垣 有吾/聖マリアンナ医科大学病院 腎臓・高血圧内科
(3)収縮機能が保たれている急性心不全
永井 利幸・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科
(4)右心不全について
百村 伸一/自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器科

【コラム】急性心不全における僧帽弁逆流の役割
永井 利幸

【コラム】同期不全の病態生理
相澤 義泰・香坂 俊/慶應義塾大学医学部 循環器内科

11. 急性心不全における補助換気:非侵襲的換気(NIV)を常に第1選択とする時代に入ったのか?
竹田 晋浩/日本医科大学付属病院 集中治療室

【コラム】心不全患者で注意すべき薬物
平岡 栄治

12.「特集 急性心不全」解説
(1)ICU とCCU
讃井 將満
(2)あとがきに代えて
香坂 俊

<連載>
集中治療に役立つ内科ベッドサイド診断学
第6回:一般医・集中治療医に必要な膠原病の診断学
上地 英司・岸本 暢将/聖路加国際病院 アレルギー膠原病科

集中治療室目安箱:ナース/ME,私の言い分
第8回:チーム医療の基本は信頼,その信頼を表現することがチーム医療の潤滑油
林 みよ子/北里大学看護学部 臨床看護学

ICUフェローからのメッセージ
第9回:ボストンER:米国での救急臨床教育,そして日本へ
長谷川 耕平/Harvard大学大学院 救急医学

集中治療に関する最新厳選20論文
柴田 純平/諏訪赤十字病院 麻酔科
藤谷 茂樹/聖マリアンナ医科大学 救急医学

日本集中治療教育研究会(JSEPTIC)
PFCCS体験記
(1)PFCCSを日本で開催して
安宅 一晃/大阪市立総合医療センター 集中治療部
(2)PFCCS日本コースにインストラクターとして参加して
大塚 康義/大阪市立総合医療センター 集中治療部
(3)米国コース受講,日本コースのインストラクター経験を通して
川口 敦/東京大学大学院医学系研究科 国際保健政策学
(4)即臨床につながる3 つのスキルステーション
細見 早苗/大阪市立総合医療センター 救命救急センター
(5)ますます高まる小児重症患者の搬送の意義と重要性
今村 壽宏/国立成育医療研究センター病院 集中治療科

JSEPTIC-CTG活動報告①
山下 和人/自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
JSEPTIC 臨床研究委員会

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