INTENSIVIST(インテンシヴィスト) 2011年4号

特集:急性膵炎

  • 「世界標準の集中治療を誰にでもわかりやすく」をコンセプトに、若手医師の育成や情報交換を目的として発足した「日本集中治療教育研究会」(Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Care=JSEPTIC)の活動をベースに、年4回発行。

  • 毎号1つのテーマを決め、最新のエビデンスに基づいて、現在わかっていること/わかっていないことを検証、徹底的に解説。施設ごとに異なる診療を見直し、これからの集中治療のスタンダードを提示する。

  • 重症患者の治療にあたる医師として最低限必要な知識を手中に収めるべく、テーマは集中治療にとどまらず、内科、呼吸器、救急、麻酔、循環器にまで及び、ジェネラリストとしてのインテンシヴィストを追求する。

  • 集中治療専門医、それを目指す若手医師をはじめ、専門ナース、臨床工学技士、さらには各科臨床医に対し、集中治療を体系的に語り、議論し、意見交換ができる共通の場(=アゴラ)を提供する。









JSEPTIC ホームページ

特定非営利法人 日本集中治療教育研究会
¥5,060 税込
ISBN
978-4-89592-964-6
刊行年月
2011/10/1
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特集 急性膵炎
〔責任編集〕
真弓 俊彦
一宮市立市民病院 救命救急センター

讃井 將満
東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部

1. ガイドラインの改訂と重症度判定基準について:
 本邦初のエビデンスに基づいたガイドラインと世界初のPancreatitis Bundle
  真弓 俊彦 一宮市立市民病院 救命救急センター

【コラム】輸液:初期治療での輸液の基本は晶質液の急速投与
  和田 慶太 帝京大学医学部 外科学講座

2. 抗菌薬(予防的投与)に関するpro/con:
(1)pro:重症化を想定したなら予防的投与を
  阪上 順一 京都府立医科大学 消化器内科
(2)con:予防的投与は重複感染のリスクを高める
  大野 博司 洛和会音羽病院 ICU/CCU,腎臓内科,感染症科,総合診療科

3. SDDとプロバイオティクス
  木村 康利・今村 将史・平田 公一 札幌医科大学 第一外科
  巽 博臣 札幌医科大学 救急・集中治療医学講座

4. 急性膵炎における栄養療法:
 我が国の経腸栄養療法の現状と展望
  竹山 宜典 近畿大学医学部 外科

5. 蛋白分解酵素阻害薬に関するpro/con:
(1)pro:急性膵炎の発症を防ぎ,予後を改善するエビデンスのある薬物である
  廣田 衛久 東北大学医学部 消化器内科
(2)con:エビデンスのない高価な薬物を疑うことなく使ってはいけない
  白井 邦博 岐阜大学医学部附属病院 高度救命救急センター

6. 動注療法に関するpro/con:
(1)pro:膵局所動注療法は疼痛を改善し,予後も改善し得る
  武田 和憲 国立病院機構 仙台医療センター 外科
(2)con:果たして動注療法の有用性は証明できるのか?
  横江 正道 名古屋第二赤十字病院 総合内科

【コラム】重症急性膵炎に対する膵局所動注療法の実際:適応とタイミング
  武田 和憲 国立病院機構 仙台医療センター 外科

7. CRRT(non-renal indication)の是非に関するpro/con:
(1)pro:やってみなきゃわからないその効果
  北村 伸哉・大谷 俊介・島田 忠長 君津中央病院 救急・集中治療科
(2)con:エビデンスレビューからわかること
  内野 滋彦 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部

8. 感染性膵壊死にnecrosectomyは必要か?:
 walled-off pancreatic necrosis(WOPN)の概念と対応
  伊佐地 秀司 三重大学医学部 肝胆膵・移植外科

【コラム】fine needle aspiration:膵感染症における重要な治療戦略
  古屋 智規 秋田赤十字病院 外科

9. pseudocyst(仮性胞):
 その診断と治療
  廣田 昌彦 熊本地域医療センター 外科

10. 胆石性膵炎
  大沼 哲 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
  讃井 將満 東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部

【コラム】ERCP後膵炎のハイリスク患者に対する膵管ステント留置術:その効果と検証
  峯 徹哉・川口 義明 東海大学医学部 消化器内科
  下瀬川 徹 東北大学医学部 消化器病態学
  森實 敏夫 国際福祉医療大学 塩谷病院 消化器内科

11.「特集 急性膵炎」解説
(1)急性膵炎診療はprosとconsに満ちている
  讃井 將満 
(2)エビデンスとナラティブの狭間で急性膵炎の診療を考える
  真弓 俊彦

連載
■Lefor's Corner
第1回:Fluid Management in the Critically Ill Patient
  Alan T. Lefor Professor, Department of Surgery Jichi Medical University

■ICUと皮膚病変
第3回:紫斑
  川上 民裕 聖マリアンナ医科大学 皮膚科学教室

■集中治療に役立つ内科ベッドサイド診断学(米国内科専門医の内科診断学)
第11回:消化管出血
  加藤 新 手稲渓仁会病院 消化器病センター
  篠浦 丞 沖縄県立八重山病院 内科

■ICUフェローからのメッセージ
第13回:麻酔科と集中治療は,いわば親戚:麻酔科出身の集中治療医として
  岩井 健一 東京慈恵会医科大学附属病院 集中治療部

■集中治療に関する最新厳選20論文
  柳井 真知 Division of Infectious Diseases, Veterans Affairs Greater Los Angeles Healthcare System
  藤谷 茂樹 聖マリアンナ医科大学 救急医学

■日本集中治療教育研究会(JSEPTIC)
JSEPTIC 簡単アンケート
第2回:敗血症の診療,せん妄,経管栄養
  内野 滋彦

JSEPTIC-CTG活動報告
第3回:J-SCRIPTとJSEPTIC CRRT registry途中経過報告
  讃井 將満・内野 滋彦 JSEPTIC-CTG

脳科学を網羅する教科書

周術期管理を核とした総合誌[リサ]月刊/毎月1月発売

エビデンスの先のベストプラクティスを描くクオータリー・マガジン。季刊/年4回発行

患者全体を見すえた内科診療のスタンダードを創る!季刊/年4回発行

救急に関わるすべての医療者のための総合誌

際限なき医学欲を満たす、極上の教科書を召し上がれ。

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