INTENSIVIST(インテンシヴィスト) 2015年1号

特集:ARDS Berlinその後
  • 「世界標準の集中治療を誰にでもわかりやすく」をコンセプトに、若手医師の育成や情報交換を目的として発足した「日本集中治療教育研究会」(Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Care=JSEPTIC)の活動をベースに、年4回発行。

  • 毎号1つのテーマを決め、最新のエビデンスに基づいて、現在わかっていること/わかっていないことを検証、徹底的に解説。施設ごとに異なる診療を見直し、これからの集中治療のスタンダードを提示する。

  • 重症患者の治療にあたる医師として最低限必要な知識を手中に収めるべく、テーマは集中治療にとどまらず、内科、呼吸器、救急、麻酔、循環器にまで及び、ジェネラリストとしてのインテンシヴィストを追求する。

  • 集中治療専門医、それを目指す若手医師をはじめ、専門ナース、臨床工学技士、さらには各科臨床医に対し、集中治療を体系的に語り、議論し、意見交換ができる共通の場(=アゴラ)を提供する。











JSEPTIC ホームページ

特定非営利法人 日本集中治療教育研究会
¥5,060 税込
■責任編集 則末泰博 東京ベイ・浦安市川医療センター 呼吸器内科・集中治療科 讃井將満 自治医科大学附属さいたま医療センター 集中治療部
ISBN
978-4-89592-977-6
刊行年月
2015/1/1
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1. 新しいARDSの定義:引き継がれた功罪
 則末 泰博 東京ベイ・浦安市川医療センター 呼吸器内科・集中治療科

2. ARDSの疫学:発症率,発症トリガー/危険因子,死亡率と長期予後
 永田 功・武居 哲洋 横浜市立みなと赤十字病院 集中治療部

【コラム】ARDSを分けて考える
 橋本 壮志 京都府立医科大学 麻酔科/Massachusetts General Hospital

3. 人工呼吸器関連肺傷害を最小限に抑えるための肺保護換気:low tidal strategyと適切なPEEP
 内藤 貴基 東京ベイ・浦安市川医療センター 集中治療科

4. モデルケース:どんな設定にしても1回換気量が多くなりすぎるときはどうする?離床はいつから始める?:私ならこうする!
 回答1:筋弛緩薬を使用:抜管または気管切開後に離床を開始
     後藤 安宣 市立奈良病院 集中治療部
     則末 泰博
 回答2:臨床工学技士から:吸気努力と肺気量の適正化が可能ならば,自発呼吸を温存し,換気量変動は容認
     髙橋由典 杏林大学医学部付属病院 臨床工学室
 回答3:自発的に生じる大きい1回換気量は原則として気にせず,できるだけ早期の離床をはかる
     讃井 將満 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔・集中治療部

【コラム】自発呼吸の害とfull supportの害
 吉田 健史 大阪大学医学部附属病院 集中治療部

5. ARDSに対する体液管理戦略conservative strategy:何を指標にいつ行うのか
 久志本 成樹・遠藤 智之・大邉 寛幸 東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座 救急医学分野/東北大学病院 救急科・高度救急救命センター

【コラム】ボリュームステータスとは何か?:静脈系の生理学からの視点
 則末 泰博

6. 重症ARDSに対して筋弛緩薬をルーチンに用いるべきか?
 南 三郎 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科
 林 淑朗 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科/
      The University of Queensland, Centre for Clinical Research

7. ARDSにおける栄養療法:最近のupdate
 岩下 義明 三重大学医学部附属病院 救命救急センター

【コラム】腹臥位換気を自施設で始めるための体制整備と方法
 今泉 均  東京医科大学 麻酔科学分野・集中治療部
 升田 好樹 札幌医科大学医学部 集中治療医学

8. ECMO:小児,新生児を中心に
 清水 直樹 東京都立小児総合医療センター 救命・集中治療部

【コラム】ECMOができる施設,するべきでない施設
 青景 聡之 Karolinska University Hospital ECMOセンター
 竹田 晋浩 日本医科大学付属病院 外科系集中治療科

9. 高頻度振動換気法(HFO)再考:HFOは死んだのか? conの立場から
 中川 聡 国立成育医療研究センター病院 集中治療科

10. APRV:ARDSに対して初めからAPRVを用いることは正当化されるか?
 竹内 宗之・橘 一也 大阪府立母子保健総合医療センター 集中治療科

11. 薬物療法の過去・現在・未来2015
 井上 彰・瀬尾 龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院 集中治療部

【コラム】ARDSの臨床や研究で重要なアウトカムとは?
 大庭 祐二 University of Missouri 呼吸集中治療内科

12. 知っておくべき新しい呼吸生理学的指標:食道内圧測定,EIT,TPTDの意義と注意点
 内山 昭則 大阪大学医学部附属病院 集中治療部

13. ARDSにおける遺伝子多型とは
 渡邉 栄三  千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学

14. 「特集ARDS Berlinその後」解説:ARDSという原点に回帰したIntensivist誌
 讃井 將満

連載
■え?知らないの?パルスオキシメータの測定原理
 半田 麻有佳 済生会横浜市東部病院 臨床工学部

■米国ICUフェローからのメッセージ
第24回:米国精神科臨床留学
 廣田 智也 Vanderbilt University Medical Center 精神科

■集中治療室目安箱:ナース/ME,私の言い分
第19回:看護師の特定行為に係る制度:新しい制度は,どのように活用できるか?
 井出 恵伊子 東京ベイ・浦安市川医療センター 経営企画室

■Lefor’s Corner
第14回:Vasoactive Drugs Part IV. Dobutamine
 Alan Kawarai Lefor Department of Surgery, Jichi Medical University

【コラム】脳のモニタリング:心拍再開後の脳血流代謝の経時的変化
 黒田 泰弘 香川大学医学部 救急災害医学

■集中治療に関する最新厳選20論文
 柳井 真知 聖マリアンナ医科大学 救急医学
 藤谷 茂樹 東京ベイ・浦安市川医療センター/聖マリアンナ医科大学 救急医学

■JSEPTIC簡単アンケート
第15回:ICUにおける面会制限に関する意識調査,集中治療医のバックグラウンド
 笹渕 裕介 東京大学大学院 医学系研究科

2015-03-09

p121 表2 「Walkey, 2011」の行,「鎮静レベル」の列

(誤)longer in RASS

(正)longer in SAS(Riker Sedation Agitation Scale)

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