はじめに これからの循環器診療にホスピタリストが果たせる役割
平岡 栄治 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
1. 虚血性心疾患の疫学:米国との比較にみる日本における推移と特徴,リスク因子
藤吉 朗 滋賀医科大学 公衆衛生学部門
上島 弘嗣 滋賀医科大学 公衆衛生学部門/アジア疫学研究センター
[コラム] 心血管イベント発症予測ツール:包括的リスク管理のためのツールであり,患者特性に近い集団をもとに作成されたものを選択したい
藤吉 朗
2. 虚血性心疾患:病歴と身体所見の注意点:“Every heart has a pain. Only the way of expression is different.”
金澤 健司 神戸大学医学部附属病院 総合内科
[ミニコラム] 無症候性心筋虚血:胸痛がない場合は軽症か?:“My head all full of stuffin’, my heart all full of pain, if I only had a brain.”
金澤 健司
[コラム] 急性心筋梗塞の心電図診断:その可能性と限界を理解し,いかにdoor-to-balloon timeを短縮させるか
石田 岳史 さいたま市民医療センター 内科
[ミニコラム] no reflow現象と心電図変化:再灌流治療後の心電図もチェックしよう!
[コラム] バイオマーカー:トロポニンの特性とピットフォール:適切な解釈のために知っておくべきこと
西尾 亮 兵庫県立柏原病院 内科
[ミニコラム] トロポニン迅速キット:超急性期の急性心筋梗塞の診断に有用
西尾 亮
[コラム] 虚血の生理:冠動脈造影(CAG)は常にゴールドスタンダードか
杉崎 陽一郎 神戸赤十字病院 循環器内科
[コラム] 虚血で生じること:症状と心電図変化の前に心臓の変化は起きている
永井 利幸 国立循環器病研究センター病院 心臓血管内科部門 冠疾患科
3. 安定虚血性心疾患の診断とリスク層別化:症状,臨床所見により検査前確率を評価し,それに基づいたマネジメントを行う
野口 将彦 東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
4. 安定虚血性心疾患の治療:薬物療法:心血管イベント予防と抗狭心症治療を分けて理解しよう!
川上 将司 国立循環器病研究センター病院 心臓血管内科部門 冠疾患科
5. 安定虚血性心疾患の治療:血行再建:PCIやCABGは常に最初から必要か?
池村 修寛 独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 循環器内科
香坂 俊 慶應義塾大学病院 循環器内科
[コラム] 血行再建術の選択:CABGかPCIか?その決定プロセスは?
小船井 光太郎 東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
[ミニコラム] ホスピタリストにもハートチームにおける役割があるのではないか?:ホスピタリストからの視点
平岡 栄治
[コラム] PCI発展の歴史:ホスピタリストも知っておくべきPCIの問題点とその克服
鬼塚 岳志 University of Minnesota, Department of Medicine, Cardiovascular Division
6. 急性心筋梗塞の定義と病態生理:ホスピタリストが共通言語として理解しておくために
島田 悠一 Massachusetts General Hospital, Cardiology Division
7. 急性心筋梗塞の初期マネジメント:ERから心カテ,CCUに入室まで
上月 周 大阪府済生会中津病院 循環器内科
[コラム] 抗血小板薬(P2Y12受容体拮抗薬):特徴とエビデンス,使用方法
上月 周
[コラム] 血栓溶解療法の適応:FMC-device time>90分が予想される場合は考慮
伊藤 大樹 あおばクリニック
[コラム] 胸痛患者,ERでのlow risk群の見分け方:どういった患者は帰宅可能か?
舩越 拓・本間 洋輔・志賀隆 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急科
8. 非ST 上昇型急性冠症候群のマネジメント総論:多様な病態を含み,それだけに患者個々のリスク評価が重要となる
兼井 由美子 Mount Sinai Beth Israel, Department of Cardiology
9. 急性心筋梗塞の入院治療:退院までにすべき患者教育と薬物療法
藏満 昭一 小倉記念病院 循環器内科
10. 冠攣縮性狭心症:その診断には,臨床症状の特徴を確認することが大事
澤村 匡史 済生会熊本病院 検体検査管理室
[ミニコラム] 急性心筋梗塞を疑って緊急冠動脈造影,有意狭窄がなかったら?:よく見てみよう,考えてみよう
澤村 匡史
解説 虚血性心疾患に関する6つの症例
平岡 栄治