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『ハリソン内科学 第5版』電子版
VOLUME 1
PART 1 臨床医学総論
PART 2 主要症候
PART 3 遺伝学と環境,疾患
PART 4 再生医療
PART 5 加齢医学
PART 6 栄養および体重減少
VOLUME 2
PART 7 腫瘍学および血液学
PART 8 感染症
PART 9 NBCテロと臨床医学
PART 10 循環器疾患
PART 11 呼吸器疾患
PART 12 クリティカルケア
PART 13 腎・泌尿器疾患
PART 14 消化器系疾患
PART 15 免疫異常による炎症性およびリウマチ性疾患
PART 16 内分泌・代謝疾患
PART 17 神経疾患
PART 18 中毒,薬物過剰投与,および有害生物による被害
PART 19 環境曝露に関連する障害
付録:臨床上重要な検査
監修者序文
Harrison’s Principles of Internal Medicine(Harrison’s PIM)第19版(McGraw-Hill,2015年刊)の日本語訳『ハリソン内科学 第5版』をお届けします。初版が1950年に出版されていますので,60年を超えて,世界の多くの国々で医療の質の維持・改善に貢献してきた内科学の標準的教科書です。2015年の時点で,フランス語,ドイツ語,イタリア語など,日本語も含め19カ国語に翻訳されていることがそれを実証しています。
今回の改訂でまず目につくのは,これまでほぼ同じボリュームで2分冊にされていた冊子体が,総論部分のVOLUME 1と各論部分のVOLUME 2になったことです。これは原著編者たちの,総論は軽便にすることで常に携行して肌身離さず,各論は重厚で机上に置いて知識を深める助けに,という思い入れが具現化したものでしょう。内容的には,19のパート構成は旧版と変わりませんが,30を超える新章が加わったことはもちろん,パートをまたいだ章の組換えも大幅に行われ,アップデートに怠りがありません。
電子媒体での情報提供については,日本語版では付属のDVDにとどまりますが,原著ではすでに10年以上前から,web上でHarrison’s Online(HOL)が利用できるようになっています。このことにより,3~4年ごとの改訂を待つことなく,新たな知見に基づいて内容がアップデートされ,重要な文献にはリンクが張られ,ポッドキャスト(画像データや音声データをアップロードしたもの)を用いることで世界的に有名な医師によるヴィヴィッドな講義の視聴さえ可能となっています。
このように内容が充実し,使い勝手も格段に改良されつつあるHarrison’s PIMは,まさに21世紀の新しい医学・医療の実践者たる医師の要請に十分応えるtextbookであり,reference sourceであるといえます。
医学だけでなく,あらゆる分野でグローバリゼーションが避けて通れないこの時代に,つまり多くの医療者にとって英語に熟達する必要性がますます高まるなかで,私たちがあえてHarrison’s PIMの日本語への翻訳に賛同した理由を,ここでもう一度確認しておきたいと思います。
「EBMが医療の基本的パラダイムとなりつつある現在,Harrison’s PIMに代表される標準的教科書の価値はもはや失われたのではないか,との考えも巷にはある。しかし,ITの発展普及によって情報が溢れているからこそ,溢れる情報の中から最も真実を反映している可能性の高い情報を選択する能力は,すべての医師に必須である。そのような能力は,Harrison’s PIMのような最も体系だった医学教科書と,臨床疫学・統計学の基礎的な教科書をじっくり読み込み,それらの知識がコンピュータのOSのように活用されることで身につく。したがって,EBMの時代であるからこそ,Harrison’s PIMの普及が求められている」
今回の翻訳も,パートごとの監訳をそれぞれの専門分野に造詣の深い先生方にお願いしました。各パートないしセクションは,それぞれの専門分野の(ミニ)教科書として用いてもおかしくないほどの量と質を備えているためです。各章の翻訳に当たっていただいた先生方はもとより,各パートの監訳者の先生方にも多大な貢献を賜りました。心から感謝申し上げます。
Harrison’s PIMの翻訳は,これまでのわが国における医学書の翻訳の歴史上,翻訳する文章量,労力,コスト,そのどれをとっても最大の事業ではないかと思います。しかも,版を重ねるごとに内容量が増え続けていますので,出版元のメディカル・サイエンス・インターナショナルにとっても予期した以上に大きな負担になっていることと思われます。それにもかかわらず,若松会長,金子社長以下,担当スタッフの皆さんの見事なチームワークで,短期間で出版に至ったことに,心から感謝申し上げます。
本書が,21世紀のわが国の医学・医療の質向上に貢献し続けられるよう,今後も版を重ねてゆくことを願って止みません。
2017年1月
聖路加国際大学 学長
京都大学 名誉教授
福井 次矢
監修者序文
この10年の「指数関数的exponential」なコンピューティング能力の進み方は,インターネットとそのアクセスの驚異的な進歩を通して,私たちの社会のあり方を,考え方を変え,産業,経済のあり方を急速に変えている。しかも予想を超えたスピードで。
一方で日常の私たちの価値観はそれほど急速には変われない。特に健康を損なって,病気になった時の不安,対応への期待と現実などなど,心配,不安のありようはそれほど変わらない。だれでもベストの医療を受けたいと思うし,そのような医療が世界のどこかで行われていることを,多くの人たちが知るようになる。でも大部分の人たちには,そんな医療は遠い存在だ。
私を診てくれているお医者さんの言っていることは本当なのか? 診断は大丈夫か? 治療方針は間違いないのだろうか? と,心配はきりがない。
成人にとって,事故や外傷,お産などを除けば,医療行為のはじまりは内科医が担当することが多い。では内科医の「腕」は大丈夫なのだろうか? 何を根拠に診断をし,治療の選択肢を示し,それを勧めるのだろうか? 患者さんと家族は納得しているだろうか?
ネットでいろいろ調べる。多くの人は英語も読める。
ネットによる情報の広がりと,ネットへのアクセスの容易さ(スマートフォンやタブレット型端末,各種のアプリなど)の進み方を一般化して言えば,「従来の権威」の「権威」はどんどん失われ,むしろ疑問をもたれるようになっているのである。情報の民主化,ということだろう。しかし,情報も,その発信元も信頼できるのか? 「Post Truth」などと言われる従来の「権威」の予想,意見,見解を超える出来事が世界の至るところに見られる。英国のブレグジット,米国のトランプ大統領などである。
さてこのような世界の変化に対して,特に日本を含めて先進国の医療,医師のありよう,特に内科医のありようはどうなのか? なにが世界標準なのか?
この『ハリソン』の邦訳は,これで第5 版を迎えるのだが,私は第1~4版でも監修者として「序文」を書く機会をもたせていただいた。ぜひ,機会を作って私の過去4回の序文にも目を通していただけると,この序文の言いたいことへの背景が,いろいろな角度から見えてくる,と思う。ここに書いてある世界の流れの方向と,日本の高等教育と医師の教育,臨床研修をはじめとした養成制度の変われないことへの大きな枠組みと方向がしっかり描かれていると思うからである。
これらの過去14年の,私の4回の「序文」に書き記したのは,内科学のありよう,医学教育,臨床研修,専門医制度,また外的要因としての感染症から,がん,生活習慣病,さらに高齢社会といった,基本的な主要疾病構造の変化,医療を取りまく社会と産業と経済のありようの変化,医療を取り巻く世界の状況と,科学と技術の急速な進歩を反映した生命科学の驚異的な進歩の一方で,保健・医療のありようと医療制度の変化,患者と家族の意識の変化に対応する医療人の教育と研修のあり方,倫理の変化,さらにはいくつもの変われない事などである。
これらの外的要因の変化にかかわらず,基本的に変わらない医療の「コア」ともいえる部分と,医療を取り囲む社会環境の変化を反映した世界標準の地位を維持するという『ハリソン』の対応などについてもコメントしている。
では,今版の『ハリソン』はどうか。基礎・臨床の研究の進歩,知見の蓄積,また保健医療のグローバル化を反映した世界の課題などがある。一方で,内科学の教科書に掲載される内容は増える。変わるテーマも,変わらないテーマもある。その点では,第5版では電子化された部分も多い。したがって従来とはコンテンツの量的比較やページ数などとの関係はあまり意味がなくなってきている。読者の選択も,紙媒体と電子媒体との違いも出てきているだろう。
さて急変しつつある世界の状況の中にあって,日本の医学教育,臨床研修,医師の専門性など,人材育成の視点からの対応はどうか。しかも高齢化という社会の変化は,経済先進国ばかりではなく,途上国でも主要な社会現象であり,社会問題になりつつある。このようなネットの広がる世界,アジア・中東・アフリカの台頭,変動の合間で,日本はこの20年経済成長ができなかった。
グローバル化する世界の中で,日本の教育改革は,基本的には内向きで,タテ社会,部分最適のままである。平成に入って急速に進みはじめた25年余にわたる高等教育改革には見当違いなものも多くみられる。大学院部局化(なんだったのか?)の一方で教育予算は減り,競争的資金となり,枠組みは過去からのままで次世代の育成はますます若い人たちへの圧力と犠牲ばかり。大学のありさまはとても見ていられないように感じるのは私ばかりではあるまい。
医療,社会保障の財源のありさまは言うまでもなく,高齢社会の進行,それに伴う認知症の増加などを迎える時代になっても,最近の専門医・認定医の提案などには,見識が感じられると思っている人は意外(ではないのかもしれないが…)に少ない。将来を担う若い人たちへの温かい思いやりが感じられないのである。
これからさらに進化していく「不確実な世界」のありさまのなかで,日本はどこへ向かうのか。指数関数的に進むコンピュータ演算能力で,将棋も,囲碁もコンピュータにプロでも勝てない。このディープラーニングのすごさ。2050年までには「シンギュラリティ」の時代が来るといわれる世界で,医師の役割はなにか。その教育は,研修は,専門性はどうなるのか,などの大きな課題がある。
その間にも,将来に備える若者たちには,国内は言うまでもないことだが,世界の中での他流試合,臨床研修の実体験などは必須の事柄であろう。そして臨床の現場から学び,その時々に『ハリソン』で確認する。そういう臨床現場での「クセ」をつけると,ほかの教科書,専門書,ジャーナルと比べても,『ハリソン』から,内科学の教科書として過不足ない「良質さ」を感じることができると思う。全部読む必要はない。日常的には確認のため,そして必要なときに参考にする臨床医学の基本が『ハリソン』にある。
最後に,監修にあたった福井先生,そしてこの『ハリソン』邦訳に参加してくれた皆さん,また出版にあたったみなさん,そして邦訳版を支援,協力してくれた『ハリソン』オリジナルの編集,執筆,そして出版にあたった関係者をはじめとした,多くの方々に心から感謝する。
2017年1月
日本医療政策機構 代表理事
政策研究大学院大学 客員教授
東京大学 名誉教授
黒川 清
原著序文
『ハリソン内科学』第19版を上梓できることを編者一同,嬉しく思う。65年ほど前に初版が発行されて以来,医学や医学教育に関するあらゆる分野は大きな発展を遂げており,新たな分野も数多く台頭している。
初版発行時からの目標を保ちつつ,第19版では読者のさまざまな要望に応えるべく,情報源として現在汎用されているさまざまな媒体やフォーマットに対応する形で,大幅な修正を加えた。世界の動向として,医学教育への関心は伝統的な構造的・機能的・疾患別アプローチから,しばしば症例にもとづいた統合的アプローチへと移りつつある。新しい統合的アプローチにおいて,基礎研究や疫学研究は臨床での診断や疾患の管理ととりわけ密接にかかわってくる。このため,記述の多くについて,最新の教育現場や臨床現場を念頭におきながら,アップデートや変更を加えた。
第19版では,臨床医学における古典的な病態生理について徹底的にアップデートしている。また,疾患を管理するうえで利用できる最先端の手法やツール,および患者を取り巻く最新の治療環境を考慮した効果的な症状の評価方法について詳述している。さらに,写真,画像所見,図,アトラス,患者ケアのアルゴリズム,表,そしてより現実的な治療に即した実演ビデオを本文の補足として収載している。
今版では,できるかぎり実践的な形式にしたいという願いのもと,参照項目については新たなシステムを採用した。旧版では,広範囲に及ぶ内容の推奨文献を厳選した形で冊子体に収載していたが,今版では新たにより詳細な書誌リストをオンライン版に収載し,それぞれの論文について実臨床とのかかわりをサマリーとしてまとめてある。
また,改訂にあたり,よりアクセス性にすぐれ柔軟性の高い用途が可能となるよう,工夫をこらした。冊子体は2巻からなるが,第1巻では医学の基本原理や主要症候の理解や評価に着目し,第2巻では各疾患を臓器別にまとめてある。このように実用性に富む分冊にしたことで,臨床医学の基礎を学ぶ医学生だけでなく,特定の疾患の発症機序や患者のケアに関する最先端の知識をさらに得たい臨床家にも有用となることだろう。電子媒体については,本書の電子版は現在,複数のプラットフォームに対応している。例えば,タブレット型端末やスマートフォン向けに開発されたアプリでは,マルチメディアコンテンツを高解像度かつインタラクティブな形で提供している。また,本書の電子版は常時アップデートされたオンライン版でも利用できる。いずれの場合でも,ビデオやアトラス同様,eチャプターの閲覧が可能である。ほかにも,関連書籍として,原著第19版完全準拠の問題集『Harrison’s Self-Assessment and Board Review』や,本書のポケット版『Harrison’s Manual of Medicine』が利用できる。同シリーズとして今後,症例集の発行も予定されており,おもな症候の鑑別診断の考え方に重点がおかれている。
1949年の初版発行以来,医学はめざましい発展を遂げてきた。当時,消化性潰瘍はストレスが原因で生じ,腫瘍は切除されなかった場合はほぼ例外なく死に至ると考えられていた。リウマチ性心疾患が広く流布し,B型肝炎やHIV感染症はその存在自体,まだ知られていなかった。その後,消化性潰瘍の原因として,感染原因と治療法が同定された。診断や治療の進歩により,癌患者の3分の2は治癒できるようになった。リウマチ性心疾患に至っては事実上消滅した。アテローム性動脈硬化症は増加したが,その後,少なくとも補正可能なリスク因子の管理を通じて減少に転じつつある。B型肝炎と,その結果として生じる肝硬変や肝細胞癌は,ワクチン接種により予防できるようになった。HIVは世界中を巻き込んだ壊滅的な病であると当初みなされていたが,いまでは治療可能な慢性疾患である。なかでも,新興・再興感染症が研究や臨床現場に大きな課題をもたらしてきた一方で,マイクロバイオームなどの組織全体にまたがる概念の登場により,かつては不可能だった方法によって,健康状態や疾患を理解し管理することができるようになった。
今回の改訂で特筆すべきは,HIV/AIDSに関して大幅なアップデートを行っている点にある。この章では,実臨床での視点に加え,発症機序に対する包括的かつ分析的なアプローチを提供している。また,治療に関する最新のプロトコルを網羅し,予防法の組み合わせによって生じてくる問題についても述べてある。これにより,最新かつ包括的なHIV感染症に関する学術的論文となっている。
同様に,いくつかの章では,免疫疾患とその治療に関する研究の急速な進歩が反映されている。この点をふまえると,第372e章「免疫系序論」は免疫学の概説書として,免疫学コースで利用できる。加えて,IgG4関連疾患を扱った新規章(第391e章)では,重要かつ新たに発見された疾患概念のパラダイムシフトについてまとめてある。
また,読者の皆さんは,今版では神経変性疾患に関する記載が充実したことにお気づきいただけるだろう。具体的には,分類や管理の進歩に着目し,この疾患の原因となる病原性蛋白凝集体の沈着や広がりに関する新たな知見について概説している。慢性肝炎に関する章(第362章)では,C型肝炎ウイルス感染症の治療薬として,直接作用型抗ウイルス薬の使用に関するめざましい発見について詳細に論じている。これらの薬物は,今日の医学の治療法の進歩において最も期待できるものの1つである。
さらに,遺伝学の知見を医学に応用する試みが急速に進んでおり,今版でも多くの章で扱った。例えば,「ゲノミクスと感染症」の章(第146章)を新設し,ヒトマイクロバイオーム(第86e章)や染色体および遺伝子異常に伴う疾患に関する章を大幅にアップデートした。そのほかの新規章では,近年注目されるテーマとして気候変動が疾患に与える影響(第151e章)や,外国の戦地から米国に帰国した帰還兵の感染症(第152e章),避妊や不妊治療の進歩などについて取り上げている。また,近年関心が高まっているテーマとして,加齢が健康と病気に与える影響については,今版では新たな執筆者陣を迎えた「老化の生物学」(第94e章)を含む複数の章で扱っている。男性医学に関する新規章は,女性医学に関する章の内容と相補関係にある(第6e,7e章)。このほか,新規章のテーマとして,新たに出現した組織工学分野や,昏睡状態の患者の評価,心不全の管理,蠕虫の主な特徴や蠕虫感染症,特定の心臓弁膜障害,四肢の静脈やリンパ系の疾患,腎血管性疾患,晩期合併症(糖尿病,慢性骨髄性白血病,心疾患,疲労,自己免疫性多腺性内分泌不全症,非アルコール性脂肪肝や非アルコール性脂肪肝炎など)なども扱っている。
第19版では,疾患や患者のケアに関する内容の充実やアップデートを目的に,睡眠関連疾患(睡眠障害),組織工学,心臓の非侵襲的な画像検査,昏睡状態の患者の評価,重症筋無力症,神経筋接合部に関するその他の疾患を扱ったビデオが新たに加えられた。また,アトラスとしても,非侵襲的画像検査,経皮的血管形成術,消化管内視鏡の内容が追加されている。
本書の制作にご尽力いただいた多くの方々に感謝の意を表したい。まずはじめに,各章の執筆者はすばらしい仕事をしてくださった。科学や臨床の膨大なデータを統合して,内科学を取り巻く医学的疾患の最先端の知見にもとづき,十分に信頼に足る章を執筆いただいた。情報があふれ,急速に変化する今日の社会において,今版に記載された情報が最新のものであることは各執筆者が保証してくれる。多くの同僚からも,貴重な示唆や重要な助言を得ることができた。特に,消化管の異常のセクションにおけるChung Owyangの助言は特筆に値する。編集室の同僚たちにも深く感謝したい。彼らはさまざまな段階にある作業の進捗状況をたえず管理し,執筆者やMcGraw-Hill Educationの編集スタッフと,われわれ編者とのコミュニケーションが円滑に進むよう尽力してくれた。Patricia Conrad,Patricia L. Duffey,Gregory K. Folkers,Julie B. McCoy,Elizabeth Robbins,Anita Rodriguez,Stephanie Tribunaに御礼を言いたい。
また,McGraw-Hill Educationのスタッフは,たえずわれわれを支え,専門的な助言を与えてくれた。McGraw-Hill Educationの専門書出版部のAssociate PublisherであるJames Shanahanは,優秀かつ洞察力に富んだパートナーとしてわれわれを支えてくれ,本書の制作ならびに新たなフォーマットによる関連の制作物がかたちになるよう導いてくれた。Kim Davisは編集次長として,これほどまでに執筆者の多い本書の,複雑な制作過程が円滑かつ効率良く進むよう尽力してくれた。Dominik Pucekは,新たな手技を扱ったビデオ制作を監督し,Priscilla Beerは広範囲に及ぶDVDコンテンツの制作を専門的にとりまとめてくれた。Jeffrey Herzichは第19版の制作統括者として敏腕を振るってくれた。
われわれにとって本書第19版を作成できたことは名誉なことであり,本書が読者の皆さんに大きく役立つことを考えると心躍る思いがする。われわれは本書の編集過程で多くのことを学んだ。読者にとってこの第19版が比肩するものがないほどの価値のある教育資源となるよう編者一同願っている。
編者一同
2024-04-22
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
2661頁 左段19行目
(誤)Babibski反射
(正)Babinski反射
2021-08-06
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
p107
20章 腹痛
管腔臓器の閉塞 の2文目
(誤)ただし、管腔臓器の拡張はまれな発作しか伴わない継続的な疼痛を呈することもあるので、痙攣などの不快感が観察されない場合、診断を間違えやすい。
(正)消化管が拡張すると、攣縮がほとんど起こらず持続的な疼痛を引き起こすことがあるので、間欠的な腹痛が無いことで誤診をする可能性がある
p108
表20−2
「腹痛の主な原因」の「腹部からの疼痛」にある項目
(誤)消化管表面の拡張(例えば、出血)
(正)内臓表面の伸展(例えば、出血)
(誤)肝臓もしくは腎臓の嚢胞
(正)肝臓もしくは腎臓の被膜
2021-06-09
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
p107
20章 腹痛
管腔臓器の閉塞 の一文目
(誤)消化管閉塞は古典的には間欠性もしくは疝痛性の腹痛をいい,
(正)消化管閉塞は古典的には間欠性もしくは疝痛性の腹痛を引き起こし,
2020-04-07
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
VOLUME 2/Part 14消化器系疾患/356. 急性虫垂炎および急性腹膜炎
p.2038 右列 上から16行目
誤「さらに,小児では虫垂穿孔時に小網が穿孔部を被包化することが比較的少ない・・・・・・」
正「さらに,大網が成人より小さいため,虫垂穿孔時に大網が穿孔部を被包化することが比較的少ない‥‥
2018-04-16
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
欧文索引のDの項目内(索引p012)
(誤)docere 7
(正)docere 8
2018-01-18
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
volume1/Part 2「主要症候」Section 1,「21 頭痛」
p.111左段, 「頭痛の解剖と生理」の項目の19行目
(誤)…,耳閉塞感,縮瞳のような症状
(正)…,耳閉塞感,眼瞼下垂のような症状
Volume 1/Part 2「主要症候」Section 4,「39 眼の疾患」
p.213右段上から7行目 「動眼神経麻痺」の項目内
(誤)…がなくなるため「外下転した状態になる。
(正)…がなくなるため「外下転した」状態になる。
Volume 1/Part 2「主要症候」Section 5,「50 浮腫」
p.257図50-1B内,左上部分
(誤)肺血症
(正)敗血症
Volume 1/Part 2「主要症候」Section 6,「54 悪心,嘔吐,消化不良」
p.264右段,下から7行目 「嘔吐誘発物質」の項目
(誤)神経伝達物資
(正)神経伝達物質
Volume 2/Part 8「感染症」Section 8,「202 結核」
粟粒結核(播種性結核)」の項目, 上から5行目
(誤)「粟粒military」という
(正)「粟粒miliary」という
Volume 2/Part 7「腫瘍学および血液学」Section 2,「130 再生不良性貧血と骨髄異形成症候群を含む骨髄機能不全症候群」
p.683右段,「診察」の最後の1文
(誤)…はテロメアーゼの欠損を示唆している。
(正)…はテロメラーゼの欠損を示唆している。
2017-11-15
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
[VOLUME 2/Part 8/185. 百日咳およびその他のBordetella感染症]
P.1055左段本文上から10〜11行目 (臨床症状内の2〜3行目)
(誤)成人や青年では一般的ではないが,古典的な百日咳は就学前または学童期の小児に最もよくみられる疾患である。
(正)古典的な百日咳は,成人や青年でも珍しいものではなく,就学前または学童期の小児に最もよくみられる疾患である。
2017-09-07
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
[VOLUME 1/Part 2/31. 感覚脱失,感覚過敏,感覚鈍麻]
P.163右段本文下から1行目
(誤)二次ニューロンの軸索は交差し,延髄内側に位置する内側縦束を上行し,・・・。
(正)二次ニューロンの軸索は交差し,延髄内側に位置する内側毛帯を上行し,・・・。
2017-05-24
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
[VOLUME 2/Part 8/158. 骨髄炎]
2017-04-19
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
[VOLUME 2/Part 8/203. 非結核性抗酸菌感染]
p.1168左段本文上から6行目
(誤)強力な腫瘍壊死因子(TNF)α,例えばinfliximab,adalimumab,…
(正)腫瘍壊死因子(TNF)αの強力な阻害薬,例えばinfliximab,adalimumab,…
2017-04-17
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
2017-04-12
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
Volume 1/Part 1 臨床医学総論/3 臨床医学における決断
p23 図3-1内
(誤)特異度(真陰性率)
(正)1-特異度(偽陽性率)
2017-04-11
【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。
Volume 1/Part 2 主要症候/Part 3 神経系の障害
29章 p157 左列 下から8行目
(誤)Cushing症候群
(正)Cushing病