Hospitalist(ホスピタリスト)2017年2号

特集:呼吸器疾患2
呼吸器疾患の愁訴は,ホスピタリストが最もよく遭遇する問題の1つです。さらに,超高齢社会を迎えた現在,呼吸器疾患合併患者や呼吸機能低下患者が増加し,ホスピタリストにもその対応が求められています。呼吸器疾患は感染症,炎症,自己免疫疾患,腫瘍,血管病変,さらには職業性疾患など幅広い領域にまたがっており,ジェネラリストにとってまさにやり甲斐のあるテーマともいえるでしょう。

 好評の第7号「呼吸器疾患1」(2015年)では,頻度の高い徴候・疾患を中心に扱いましたが,本特集ではその続編として,画像診断のコツに始まり,慢性経過の間質性肺炎や胸膜疾患,肺血管疾患,また職業性肺疾患,睡眠関連疾患などを取り上げます。



 呼吸器疾患診療において,高い科学的根拠のある手技,治療法のある分野は多くありません。エビデンスのない手技,治療をしてはいけないとは毛頭思っていませんが,我流に走るのではなく,しっかりとエビデンスを理解したうえで,診療できるようになっていただけたらと考えています。





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『Hospitalist Vol.5 No.2 2017』電子版
¥5,060 税込
責任編集: 大西 尚 愛仁会明石医療センター 呼吸器内科 石丸 直人 愛仁会明石医療センター 総合内科
ISBN
978-4-89592-950-9
刊行年月
2017/7/12
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はじめに|我流に走らず,エビデンスをまず理解したうえで呼吸器疾患を診る
  大西 尚 愛仁会明石医療センター 呼吸器内科
1. 画像診断のコツと異常陰影のフォローアップ:パターンから迫る読影の要点と肺結節のマネジメント
  東野 貴徳 国立病院機構 姫路医療センター 放射線科
2. 慢性に経過する間質性肺炎:鑑別ポイントを浮き彫りにする呼吸器内科医の思考回路を追う
  冨岡 洋海 神戸市立医療センター西市民病院 呼吸器内科
3. 関節リウマチにおける呼吸器疾患:「とりあえず抗菌薬投与」ではなく,一段上の鑑別診断力を磨こう
  羽白 高 天理よろづ相談所病院 呼吸器内科/呼吸管理センター
[コラム1] 喫煙と間質性肺炎:RB-ILD,DIPはめったにないが,CPFEはとってもコモン!
  富井 啓介 神戸市立医療センター中央市民病院 呼吸器内科
[コラム2] サルコイドーシス:自然寛解も多い全身性疾患:肺の症状,病変を中心に
  磯本 晃佑 神奈川県立循環器呼吸器病センター 呼吸器内科
  横山 裕 東京ベイ・浦安市川医療センター 呼吸器内科
4. 職業関連呼吸器疾患:じん肺,悪性胸膜中皮腫を中心に概観する
  桂田 雅大・西村 善博 神戸大学大学院医学研究科 呼吸器内科学分野
5. 胸膜疾患:胸水貯留を疑った場合の対応のしかた・考え方のポイントをつかむ
  柏木 裕美子・長尾 大志 滋賀医科大学医学部附属病院 呼吸器内科
6. 気胸(自然気胸):各ガイドラインの違いを認識したうえで,初期治療の方針を決める
  飛野 和則 飯塚病院 呼吸器病センター/呼吸器内科
[コラム3] 胸腔ドレーン管理:エビデンスをふまえて実臨床での疑問を解決しよう
  船田 泰弘 愛仁会高槻病院 呼吸器内科
7. 肺血栓塞栓症:PEらしさ,らしからぬ点をいかに見極めるか
  金城 紀与史 沖縄県立中部病院 総合内科
8. 肺高血圧症:診断の基本ステップとマネジメントの戦略
  江原 淳 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科/呼吸器内科
9. 睡眠時無呼吸症候群:ホスピタリストとしていつ疑うか,どのように介入するか
  谷山 大輔 東京都済生会中央病院 総合診療内科
  宮本 京介 Queen’s Medical Center Hospital Medicine
[コラム4] 酸素療法の実際:「とりあえず酸素を流せばよい」というわけではない!
  倉原 優 国立病院機構 近畿中央胸部疾患センター 内科

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