Hospitalist(ホスピタリスト)2017年3号

特集:感染症2
感染症は,ホスピタリストの守備範囲のなかでも重要な部分を占める分野です。2013年発行の第2号「感染症」特集では,ホスピタリストにとって毎日の診療で必要な感染症の実際的知識を,頻度の高いものを中心にまとめました。以来4年あまりが経過しましたが,感染症領域への関心はますます高まっています。2016年のG7伊勢志摩サミットでも,テロ対策などと並ぶ世界的な課題として,「国際保健」とりわけ「薬剤耐性」の問題に対し,今後各国が協調して取り組んでいくことが掲げられました。適切な感染症診療は,世界的にみてもその重要性が強調されてきています。

本特集では,前回取り上げた感染症の「基本」ともいうべき内容から,さらに一歩進んだトピックを取り上げます。旅行者関連,薬剤耐性菌,免疫不全者の感染症,および前回扱いきれなかった重要な個別疾患を解説します。内科系後期研修医から上級医といった読者を想定し,読者の診療がもう一段階レベルアップするよう,毎日の診療に必要な実際的知識を,その理解をより深める背景にもふれ,簡潔にまとめることを目指します。各トピックに関して,頭が整理され,痒いところに手が届き,そして新たな発見もある,と読者に思ってもらえるような特集が目標です。



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はじめに「再び感染症について─さらに一歩深く,広く!」





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『Hospitalist Vol.5 No.3 2017』電子版
¥5,060 税込
責任編集: 岡本 耕 東京大学医学部附属病院 感染症内科 八重樫 牧人 亀田総合病院 総合内科
ISBN
978-4-89592-951-6
刊行年月
2017/9/29
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はじめに|再び感染症について----さらに一歩深く,広く!
  岡本 耕 東京大学医学部附属病院 感染症内科
① トラベルメディスン
1. 直近の海外渡航歴がある人の発熱診療の進め方:鑑別を絞り込むのに欠かせない5 steps
  忽那 賢志 国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター
2. 旅行者に対するアドバイス:どのようにリスクを評価し,どのような対策を提案するか
  竹下 望 国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター
② IDコントロール
1. 薬剤耐性(AMR)総論:我々は今,どのようなアクションを起こすべきなのか?
  関谷 紀貴 がん・感染症センター都立駒込病院 感染制御科/臨床微生物科
  具 芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター
2. 多剤耐性菌:最新の疫学から治療のコンセプトまで
  原田 壮平 がん研有明病院 感染症科
③ 免疫不全
1. 免疫不全を疑うシチュエーション,および診断の進め方:まずは原発性 vs. 二次性を考える
  小川 好子 Center for Allergy & Asthma of Texas
2. 非感染症医にも知っておいてほしいHIVの基礎知識:典型的なプレゼンテーションと診断,併存疾患のマネジメント
  谷口 俊文 千葉大学医学部附属病院 感染症内科/感染制御部
④ 疾患各論
1. 不明熱:いかにして「不必要な不明熱化」を減らし,基本の診療能力をもとに診断のヒントを得るか
  佐田 竜一 亀田総合病院 総合内科/内科合同プログラム
2. 骨髄炎:診断のポイントと治療の原則,合併しやすい膿瘍疾患を押さえる
  千原 晋吾 Virginia Mason Medical Center
3. リケッチア感染症:日本紅斑熱とツツガムシ病をどのように疑い,診断・治療するか
  山藤 栄一郎 亀田総合病院 総合内科/長崎大学熱帯医学研究所
4. 帯状疱疹:高齢者や免疫不全者,眼部帯状疱疹の患者では特に注意したい!
  山口 征啓 健和会大手町病院 総合診療科/感染症内科
5. 糖尿病性足病変:DFIとその合併症の評価・マネジメントの進め方
  相野田 祐介 三井記念病院 感染制御部
6. カテーテル関連血流感染症(CRABSI):実臨床をふまえた診断と治療,予防の基本的アプローチ
  藤田 裕晃 荏原病院 感染症内科/東京医科大学病院 感染制御部
  中村 造 東京医科大学病院 感染制御部
7. ホスピタリストがみる性感染症:梅毒,淋菌,PIDの診断・治療戦略
  笹原 鉄平 自治医科大学医学部 感染・免疫学講座 臨床感染症学部門
8. Killer throat:見逃せない咽頭痛:鑑別すべき7つの原因疾患を概説する
  關 匡彦 奈良県総合医療センター 救命救急センター

2017-11-13

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

520ページ 左段上から3行目
(誤)日本紅斑熱は治療しないと致死率が
(正)ツツガムシ病は治療しないと致死率が

2017-10-13

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

452ページ 表8下段
「2014年の耐性率」の列
(誤)0.48%
(正)48%

(誤)0.51%
(正)51%

(誤)0.45%
(正)45%

(誤)0.17%
(正)17%

(誤)0.1〜0.2%
(正)1〜2%

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