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本邦ICUでの栄養療法:改善は,己を知り,隗より始めよ
東別府 直紀 神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科/NST
Marianna Sioson Section of Nutrition, Department of Medicine, The Medical City
Daren K Heyland Queen’s University, Internal Medicine
/Critical Care, Clinical Evaluation Research Unit,
Kingston General Hospital
Part Ⅲ.ガイドライン解説
1. ガイドラインから見た栄養療法:
質の高い研究が少ないため,明確な推奨を提示しにくいのが現状
真弓 俊彦・首藤 瑠里・大坪 広樹 産業医科大学医学部 救急医学講座
2. 重症患者における栄養ガイドライン:
国内外の各ガイドライン間での相違点:
ガイドラインも1文献,実臨床への適用には批判的吟味が必要
佐藤 仁信 国立循環器病研究センター病院 集中治療科
安田 英人 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科
Part Ⅳ.栄養療法における生理学-生理学に基づいたアウトカムとは
1. 栄養療法における生理学に基づいたアウトカム:
低栄養が身体に及ぼす影響および侵襲のメカニズムoverview
東園 和哉 東京大学医学部附属病院 胃食道外科・乳腺内分泌外科
深柄 和彦 東京大学医学部附属病院 手術部
2. 侵襲が腸管に及ぼす影響:多彩な腸管の役割の重要性
福島 亮治 帝京大学医学部 外科学講座
【コラム】ICUにおけるNST,栄養士専従の効果:
重症患者の栄養管理の標準化と質の担保をめざして
須賀 将文・瀬尾 龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター
東別府 直紀
【コラム】ICUにおける摂食嚥下障害:
抜管後摂食嚥下機能評価のプロセスを理解し,病態ごとの対応を
常峰 かな 京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
東別府 直紀
Part Ⅴ.病態生理・生化学に注目したこだわりのある栄養療法
1. CO2が上昇しているCOPD患者における栄養療法:
エビデンスがないなら,してはいけないことから考えよう
伊藤 次郎・東別府 直紀 神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科/NST
2. 乳糜胸患者に対する栄養療法:乳糜胸患者では脂肪制限すべきか?:
有効との結果もあるが,エビデンスの質は低いのが現状
佐藤 仁信・安田 英人
3.短腸症候群に対する栄養療法:切除部位と欠乏し得る栄養素を考慮して計画を
八幡 謙吾 JA広島総合病院 栄養科
櫻谷 正明 JA広島総合病院 救急・集中治療科
4.急性膵炎に対する栄養療法:絶飲食は昔のこと,今や早期に経腸栄養を
堀部 昌靖 Mayo Clinic, Gastroenterology and Hepatology
5.AKIおよび持続的血液浄化療法時における栄養療法:糖とタンパク質投与をどう考えるか
佐藤 武揚 東北大学病院 高度救命救急センター
6.肥満患者での栄養療法:痩せてほしいのはやまやまだが,単純な栄養制限は死につながる
井上 和茂 国立病院機構災害医療センター 救命救急センター
7.るいそうでの栄養療法:経口・経腸栄養が基本だが,経静脈栄養を考慮する場合もある
宮城 朋果 横須賀市立うわまち病院 栄養科
牧野 淳 横須賀市立うわまち病院 集中治療部
【コラム】医薬品と食事:日本の保険診療での経腸栄養の2つの枠組み:
経腸栄養が医薬品と食事で投与されている弊害,最新の傾向
堤 理恵 徳島大学大学院 医歯薬学研究部 代謝栄養学分野
●Pro-Con 私ならこうする
3.熱傷患者の栄養療法ではCurreriの式を使う
Pros:推算の見積りを適宜修正することで有用なツールとなる
三好 ゆかり・近藤 豊 順天堂大学医学部附属浦安病院 救急診療科
Cons:エネルギー制限が重視されつつある昨今では,もはやCurreriの式は用いるべきでない
苛原 隆之 川口市立医療センター 救命救急センター
佐藤 格夫 愛媛大学大学院医学系研究科 救急航空医療学
4. CKD患者が重症になってもタンパク質をfull feedingとする
Pros:問題はCKDというより病態です
柴田 純平・西田 修 藤田医科大学医学部 麻酔・侵襲制御医学講座
Cons:CKDガイドラインに則りタンパク質投与量を制限する
伊藤 秀和 愛知県医療療育総合センター 麻酔科
祖父江 和哉 名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野
おわりに:栄養療法のChampionたちへ
東別府 直紀
連載
■Lefor’s Cornor
第33回:Vascular Access and Hemodynamic Monitoring Part XIV.
Arterial Lines V:Complications of Radial Artery Catheterization
Kumiko Chino Department of Anesthesiology, University of Utah Medical Center
Saya Chiba・Alan Kawarai Lefor Department of Surgery, Jichi Medical University
■医系技官とはどういうもので,何をしているのか
仕組みを作る,参加する
志馬 伸朗 広島大学大学院医系科学研究科 救急集中治療医学
厚生労働省官民人事交流者としての医系技官経験
細川 康二 広島大学大学院医系科学研究科 救急集中治療医学
医療行政を垣間見る
飯塚 悠祐 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科
■え?知らないの?気管・気管切開チューブ
〈シリーズ構成:森實 雅司 済生会横浜市東部病院 臨床工学部〉
荒田 晋二 JA広島総合病院 臨床工学科
■国際学会へ行こう!
iSRRS annual meeting
奈良場 啓 日立総合病院 救急集中治療科
■第9回JSEPTICリハビリテーション部会セミナー体験記
ガイドラインや論文の読み方と臨床への活かし方
野々山 忠芳 福井大学医学部附属病院 リハビリテーション部
■JSEPTIC簡単アンケート
第31回:ICUでの気管切開術とその後の管理
片岡 惇 練馬光が丘病院 救急集中治療科
■集中治療に関する最新厳選20論文
吉田 英樹 聖マリアンナ医科大学 救急医学
柳井 真知 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター