小児急性期診療の現場で頼れるシリーズ、第3弾
小児の救命救急・ICU領域における標準的な治療、最新の知見・エビデンスに基づく治療の選択肢を提示するシリーズ、「ショック」「呼吸管理」に続く第3弾。急性期の予後や、成長・発達にも大きな影響を与え得る中枢神経疾患の管理について、その大前提となる全身管理、中枢神経モニタリングから、重大疾患、注意すべき疾患を中心に解説。専門科の連携が必要となる領域において、小児科医、集中治療医をはじめ、神経内科医・脳神経外科医に役立つ管理のコツを提供する。
<目次>
基礎編
1. 神経集中治療とは?
2.基本的全身管理
・呼吸管理
〔コラム〕PICUにおける気管切開―その障壁はあるのか
・循環管理
・高浸透圧療法:マンニトール,グリセオール
・高浸透圧療法:高張ナトリウム溶液
・鎮静・鎮痛管理
〔コラム〕私の抗けいれん薬の使い方
〔コラム〕私の工夫,こどもの譫妄・疼痛評価について
〔コラム〕小児患者の神経学所見の取り方
・リハビリテーション
3.基本的中枢神経モニタリング
・持続脳波,aEEG, 脳代謝モニタリング
・頭蓋内圧管理の基礎
・頭部外傷に対する画像検査
疾患編
1.疾患各論
・ 中枢神経感染症
・ 小児の脳神経外傷
〔コラム〕虐待における頭部外傷
〔コラム〕脳死患者への対応
2. 急性脳症
・熱性けいれん複雑型と急性脳症の鑑別
・ステロイドパルス療法〔pro/con〕
・急性脳症の体温管理〔pro/con〕