内科ポケットレファランス 第3版

MGH発!史上最強の備忘録

レジデント&ジェネラリスト必携




携帯性はそのままに,文字サイズ拡大

読みやすくなりました!




●世界的に名高いマサチューセッツ総合病院(MGH)の,蓄積された経験を集約したベストセラーレファランス,最新版の邦訳。

●膨大かつ研ぎ澄まされた情報を,略語/記号を駆使し,簡潔な文章・図表で網羅。

●白衣のポケットに入れて実地で活用できる「備忘録」としてコンパクトさ・機能性を維持しつつ,文字サイズを拡大、読みやすさに配慮。

●必要な情報を常に携帯し,より日常診療のレベルを向上させたい医師必携。

●臨床実習に臨む医学生や病棟・外来で働く看護師にも。

●『ハリソン内科学』,『ワシントンマニュアル』との併用で迷いを払拭。



電子版はこちら(医書JP)

¥4,620 税込
原著タイトル
Pocket Medicine: The Massachusetts General Hospital Handbook of Internal Medicine, 7th Edition
日本語版監修:福井次矢 聖路加国際病院院長       訳:浅野 拓(1章)・宮田宏太郎(1章)・児玉浩幸(1章)・蟹江崇芳(1章)・高岡慶光(1章)・齊藤 輝(1章)・鈴木隆宏(1章)・北村淳史(2章)・岡本武士(3章)・秋山由里香(4章)・小山田亮祐(5章)・扇田 信(5章)・松尾貴公(6章)・遲野井雄介(7章)・川合聡史(8章)・柳井 敦(9章)・富田詩織(10章,付録,画像,略語)
ISBN
978-4-8157-3013-0
判型/ページ数/図・写真
B6変 440頁 図56
刊行年月
2021年3月
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1 循環器
心電図(ECG)
胸痛
冠動脈疾患(CAD)の非侵襲的評価
冠動脈造影/再灌流療法
急性冠症候群(ACS)
肺動脈カテーテル検査と個別化治療
心不全(HF)
心筋症
心臓弁膜症
心膜疾患
高血圧
大動脈瘤
急性大動脈症候群
不整脈
心房細動(AF)
失神
心臓リズム管理装置
非心臓手術のための心リスク評価
末梢動脈疾患

2 呼吸器
呼吸困難
肺機能検査(PFT)
喘息
アナフィラキシー
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
孤立性肺結節
喀血
気管支拡張症
嚢胞性線維症(CF)
間質性肺疾患(ILD)
胸水
静脈血栓塞栓症(VTE)
肺高血圧症(PHT)
呼吸不全
人工換気
急性呼吸促迫症候群(ARDS)
敗血症とショック
毒物学
肺移植

3 消化器
食道と胃の異常
消化管出血(GIB)
下痢
運動障害と栄養
大腸疾患
炎症性腸疾患(IBD)
腸管虚血
膵炎
肝機能検査値(LFT)異常
肝炎
急性肝不全(ALF)
肝硬変
肝血管疾患
腹水
胆道疾患

4 腎臓
酸塩基平衡異常
ナトリウム(Na)と水の恒常性
カリウム(K)の恒常性
腎不全
糸球体疾患
尿検査
尿路結石

5 血液・腫瘍
貧血
止血障害
血小板疾患
凝固障害
血栓性素因
白血球の異常
輸血療法
骨髄異形成症候群(MDS)
骨髄増殖性腫瘍(MPN)
白血病
悪性リンパ腫
形質細胞異常
造血幹細胞移植(HSCT)
肺癌
乳癌
前立腺癌
大腸癌
膵癌
肝細胞癌(HCC)
オンコロジック・エマージェンシー
化学療法と免疫療法の副作用

6 感染症
肺炎
真菌感染症
免疫不全宿主の感染症
尿路感染症(UTI)
骨・軟部組織感染症
神経系の感染症
菌血症と感染性心内膜炎
結核
HIV/AIDS
ダニ媒介疾患
発熱症候群

7 内分泌
下垂体疾患
甲状腺疾患
副腎疾患
カルシウム(Ca)濃度異常
糖尿病(DM)
脂質異常症

8 膠原病・リウマチ
リウマチ性疾患のアプローチ
関節リウマチ(RA)
成人発症Still病と再発性多発軟骨炎
結晶誘発性関節炎
血清反応陰性脊椎関節炎
感染性関節炎/滑液包炎
結合組織病
全身性エリテマトーデス(SLE)
血管炎
IgG4関連疾患
クリオグロブリン血症
アミロイドーシス

9 神経
精神状態の変化
痙攣
アルコール離脱
めまい
脳卒中
筋力低下と神経筋疾患
頭痛
背部と脊髄の疾患

10 コンサルテーション
外科的問題
産婦人科的問題
眼科的問題

11 付録
ACLSアルゴリズム
ICUで用いられる薬物
抗菌薬
公式と早見表

■ 画像
X線/CT
心エコー
冠動脈造影
末梢血塗抹標本
白血病
尿検査
■ 略語
■ 索引

日本語版監修者のことば
 
もう随分前になってしまったが,本書の原書『Pocket Medicine』初版(2000年版)を手に取った瞬間,私は,医学部卒業直後の聖路加国際病院での4年間(1976~1980年),ボストンのCambridge Hospitalでの3年間(1981~1984年)をまざまざと思い出した。それぞれの病院で内科研修医・医員,あるいはクリニカルフェローとして,まさに臨床にまみれていた頃,日々遭遇する診療上の疑問点とそれらに対する回答をメモした小さなファイルを胸ポケットに入れて携帯していたからである。当時,米国のレジデントやクリニカルフェローは皆独自に,さまざまな疾患の診断基準や診療上の注意事項などを縮小コピーにしたり,手書きのメモを書きつけたりした小さなファイルないし手帳を持ち歩いていたものである。
 『Pocket Medicine』は,世界でもっとも有名な病院の一つである米国ボストンのMGH(Massachusetts General Hospital)の内科病棟で診療に従事する医師たちの視点から,臨床上有用な情報をまとめたものである。内科臨床に係る膨大な情報の中から,EBM(evidence-based medicine)実践の観点から有用と思われる情報が厳選され,見事な簡潔さで,しかも探しやすいフォーマットにまとめられている。
 今版(日本語版第3版)は,原書の2020年版(第7版)の翻訳である。最近の大きな変化・発展を反映して,急性冠症候群の新たな診断アルゴリズムと薬物療法,経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)の最新のデータ,高血圧の分類と治療に関する最新のガイドライン,敗血症とショックの最新治療,分子構造に基づく悪性腫瘍の分類と免疫療法などの生物学的治療法,糖尿病と脂質異常症の最新の治療などに大きな改訂が加えられている。
 研修医,専攻医が本書を携帯し,活用するとともに,日々の診療の中で,受け持った患者さんに関して思いついた医学的疑問点,検索しチェックした文献などのメモを付け加えてゆくならば,自分だけの,世界にただ一冊の貴重なレファランスになることであろう。そうすることで,質の高い医療を提供し,医師として大きく成長されることを祈念する。
2021年2月15日
福井次矢
聖路加国際病院 院長


両親MatthewとLee Sabatine,その名を継ぐ孫のMatteoとNatalie,
そして妻Jenniferに愛をこめて。
 レジデント,フェロー,そして指導医によるこの『内科ポケットレファランス(Pocket Medicine)』は,内科入院患者で頻度の高い問題への初期対応と患者管理について,内科医に必須の情報を可能な限り要約して提供することを目的としている。
 これまでの版への絶賛を得て,我々は内科臨床医にとっての重要な需要の一部を満たすことができたと感じた。この第7版では大幅な改訂を行った。どの項目も徹底的に最新の内容に更新した。とりわけ,急性冠症候群の最新の診断アルゴリズムと薬物療法,経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)の革新的なデータを含め,高血圧の分類と治療に関する最新のガイドラインを抽出した。嚢胞性線維症専用のセクションを追加し,敗血症とショックの治療法について更新した。また,悪性腫瘍の分子分類とそれに対応する生物学的療法(免疫療法に関するセクションに含められている)に基づいて,診療アプローチを改訂し続けている。さらに,糖尿病治療薬については,心血管リスクを低下させ,最新クラスの脂質低下療法をカバーする,パラダイムシフトをもたらすようなデータを取り入れた。
 よくある症状の鑑別診断を行って評価を開始するうえで,内科以外の専門診療科から助言を得ることは有益である。これまでどおり,質の高い最新の総説と重要な研究は,印刷にかかる直前のものまでフォローして取り入れてある。本書のよりいっそうの改善のために,どのような提案も我々は大歓迎である。
 この第7版はこれまでの版に携わった多くの貢献者の功績から成り立っている。さらに,Dr. Adam Sperlingを含む追加の指導医たちからの特定のトピックに関するアドバイスに感謝する。
 言うまでもなく,内科学が扱う領域は,どれほど大部の教科書であってもまとめきれないほど広大である。本書の多くの項目のそれぞれについて,長大な論文が書かれてきている。本書は読者がより確実な情報源を参照する時間をもてる前の段階で,診断と患者管理の出発点を示すものにすぎない。記載された推奨はもちろん可能な限りエビデンスに基づいているが,医学とは科学(サイエンス)であり,かつ技術(アート)でもある。どのような状況でも常に臨床所見を重視した判断をしなければならない。
Massachusetts General Hospital(MGH)の病棟担当医,フェロー,指導医のサポートに感謝している。博識で,ひたむきかつ情熱的なチームと一緒に働けるのは名誉なことであると思っている。同時に,私にとってこれまでで最高の経験の1つであるMGHチーフレジデント時代のことをいつも思い出すのである。優れたクリニカルメンターたち,Hasan Bazari,Larry Friedman,Nesli Basgoz,Eric Isselbacher,Mike Fifer,Roman DeSanctis,故Charlie McCabe,故Mort Swartz,故Peter Yurchakに感謝したい。
 アカデミックコーディネーターのMelinda CuerdaとAbby Cangeの協力なしに,第7版を発行することは不可能であった。今回の改訂作業の最初から最後まであらゆる段階で,細部まで目配りをして各頁が最高のものになるよう努めてくれた。
 最後に,いつも励ましと愛情を注いでくれる両親,そして妻のJenniferTsengに特に感謝したい。彼女は外科医であるが,私にとって最も親しいアドバイザーであり,親友であり,生涯の伴侶でもある。
 険しくもやりがいのある内科臨床の道で,本書が読者の役に立つことを願っている。
Marc S. Sabatine, MD, MPH

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