遺伝カウンセリングロールプレイ 段階的に学べるシナリオ集

まずはここから! 明日の遺伝カウンセリングにつながる、初のシナリオ集

●臨床遺伝専門職の養成課程必須の学習項目、遺伝カウンセリングのロールプレイを実践する際に参考となる、初のシナリオ集。

●教育的に厳選された11の事例(シナリオ)を通じ、カウンセリング担当者、加えてクライエントやオブザーバーを疑似体験することにより、コミュニケーションに関する「気づき」を得る機会を提供する。

●あわせてロールプレイの進め方や目標、注意すべきポイント、シナリオの意図を解説。

●勉強会や自習でも使える、技術を身に付けるための実習書。

¥2,750 税込
三宅秀彦 お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 ライフサイエンス専攻 遺伝カウンセリングコース/領域 教授
ISBN
978-4-8157-3025-3
判型/ページ数/図・写真
B5変 頁112 図16
刊行年月
2021年8月
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第 1 部 準備編
第1 章 遺伝カウンセリングを学ぶにあたって
・遺伝カウンセリングとは
・遺伝カウンセリングの流れ
・遺伝カウンセリングとコミュニケーション
第2 章 遺伝カウンセリングロールプレイとは
・遺伝カウンセリングロールプレイの目的
・ロールプレイの準備
・ロールプレイの実践
・遺伝カウンセリングロールプレイのまとめ方
第3 章 遺伝カウンセリング担当者役の準備
・遺伝学的情報の収集
・遺伝学的情報の整理
・遺伝カウンセリングロールプレイの進め方を検討する
第4 章 クライエント役を行うにあたって
・クライエント役の設定
第5 章 有効にフィードバックをするには
・遺伝カウンセリングロールプレイにおけるフィードバック
・フィードバックに有用なアサーション
第6 章 シナリオの使い方
・事前検討で行うこと
・オンラインでの利用について
第 2 部 実践編
シナリオ1  Down症候群
シナリオ2  高年妊娠
シナリオ3  フェニルケトン尿症
シナリオ4  Duchenne型筋ジストロフィー
シナリオ5  Marfan症候群
シナリオ6  遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)
コラム ファシリテーターの役割とは?
シナリオ7  Huntington病
シナリオ8  習慣流産(染色体均衡型相互転座)
シナリオ9  がんのクリニカルシークエンス
シナリオ10  ミトコンドリア病(MELAS)
シナリオ11  統合失調症
第 3 部 解説編
第7 章 シナリオ作成の意図と解説

本書は、筆者が研究代表者を務める、平成30年度~令和3年度科学研究費助成事業「ルーブリック評価表を中心に置いた遺伝カウンセリング模擬面接カリキュラムの構築」の成果をまとめた書籍です。
 遺伝医療/ゲノム医療の発展に伴い、遺伝カウンセリングが注目されるようになりました。遺伝カウンセリングを職能とする、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラー® といった臨床遺伝専門職の学習や総括評価では、遺伝カウンセリングロールプレイが広く用いられています。これまで遺伝カウンセリングの理論や実践に関する書籍は多く出版されてきましたが、ロールプレイを用いた学習の手引き書はなく、各研修会などで作られたテキストのみで、広く目に留まることはありませんでした。そこで筆者は、標準的な遺伝カウンセリングシナリオをまとめることを着想しました。
 医療面接技法の教育や評価では、その基準設定が難しいと考えられており、その標準化に“ルーブリック”と呼ばれる評価表が用いられます。本書では、遺伝カウンセリングロールプレイの目標を、具体的な行動からルーブリックを策定し、それを元にシナリオ集を作成しました。しかし、目標とシナリオだけでは、ロールプレイを実践するのは難しいため、模擬面接カリキュラムを利用するための基本情報を第1 部(準備編)に、評価基準としてのルーブリックとシナリオ集を第2 部(実践編)に掲載しました。さらに、第3 部(解説編)として、カリキュラムをさらに応用して活用するための解説を加えた、3 部構成となっています。
 このように、本書はグループ学習や個別学習を実践するための教材として作成されたものです。また、ロールプレイの面接だけでなく、遺伝カウンセリングの準備の練習をすることにも利用可能です。痒いところに手が届くという、気の利いた解説書ではありませんので、読むというよりも、学習のガイドとして使ってもらえたら幸いです。
 本書の基礎となりましたロールプレイ事例に関する調査にご協力いただいた施設、学会関係の皆様、本研究班のメンバーである、櫻井晃洋先生、蒔田芳男先生、四元淳子先生、浦野真理先生、そして、当教室関係のスタッフ、大学院生をはじめとする、ご指導、ご鞭撻、ご支援、ご協力をいただいた全ての方に、心から感謝申し上げます。
三宅秀彦

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