区域麻酔 厳選100問

区域麻酔に必要な知識の習得を確認することができるのはもちろん、著者のJ-RACE、EDRAの受験経験を踏まえ、ランドマーク法の知識やPROSPECTガイドラインの内容に言及されているため、両試験対策の導入本としても活用できる。問題部分は取り外しが可能な冊子となっており一般的な教科書とは異なる選択問題形式なので、クイズ感覚で楽しみながら区域麻酔の知識を深められる。



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¥7,150 税込
著:中澤圭介
ISBN
978-4-8157-3062-8
判型/ページ数/図・写真
B5 頁240 写真75 図49
刊行年月
2023年3月
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セクション1 区域麻酔と役割・歴史(医療倫理・リスク・蘇生)
問1, 2, 8, 21, 26, 45, 65, 73, 85, 89

セクション2 区域麻酔に使用する薬剤(局所麻酔薬・その他の薬剤)
問11, 20, 35, 56, 78, 79, 84, 88

セクション3 区域麻酔施行に必要な基礎知識(解剖・物理生理学)
問3, 39, 41, 44, 50

セクション4 器具(ブロック針・カテーテル・神経刺激・超音波・透視・注入ポンプ)
問6, 9, 22, 28, 58, 64

セクション5 上肢の神経叢・神経ブロック
問10, 16, 25, 34, 38, 48, 51, 53, 61, 67, 76, 90, 95, 99

セクション6 下肢の神経叢・神経ブロック
問4, 17, 33, 49, 57, 60, 69, 83, 87, 92, 97, 100

セクション7 体幹の神経ブロック
問5, 15, 27, 32, 37, 47, 54, 72, 75, 80, 98

セクション8 頭頸部の神経ブロック
問14, 43, 52, 66, 86

セクション9 脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔・区域麻酔と抗凝固
問7, 18, 23, 42, 63, 71, 96

セクション10 区域麻酔の応用:各種手術,集中治療室
問13, 24, 31, 94

セクション11 区域麻酔の応用:小児・産科分野
問12, 29, 59, 62, 68, 77, 82, 91

セクション12 ペインクリニック・緩和領域と区域麻酔
問19, 30, 36, 40, 46, 55, 70, 74, 81, 93

索引

区域麻酔の勉強をしたいとこの本を手に取ってくださった皆さん,有難うございます。
筆者は区域麻酔のもつ奥深さに魅了され,私たちが医師として患者さんに貢献できうる計り知れない価値を見出し,この分野を学ぶ皆さんのためになるように,この本を執筆することに致しました。
心臓麻酔フェローとしてカナダに留学していた時,留学先の区域麻酔フェローに触発され,欧州区域麻酔学会認定試験(EDRA)のために勉強した内容がこの本の礎となっています。筆者が海外にいた頃,日本でこの分野を大きく開花された先生方が集まり,世界の区域麻酔を牽引していた欧州区域麻酔学会(ESRA)と米国区域麻酔学会(ASRA)に並んで,2014年に日本区域麻酔学会(JSRA)を発足されました。その先生方が手作りで培われた教育方法は高く評価され,数時間で予約が満席になるといわれていたJSRAハンズオンセミナーに筆者もカナダから直接参加しました。若い医師らと熱く語らう中で,日本の臨床での区域麻酔のニーズの高さを実感しました。2019年にJSRA主催の日本区域麻酔検定試験(J-RACE)が高知で開催され,筆者もこの第1回を受験しましたが,「広い出題範囲の中から重要な事柄を見きわめることが難しく,勉強が大変であった」と多くの受験者が感じたようでした。EDRA一次試験(MCQ試験)と二次試験(口頭試問)を経験していた筆者は,EDRA対策で学習した内容を頼りにJ-RACEに臨み,合格こそしたものの,出題内容はEDRAと大きなズレがあり,J-RACEに合わせた対策が必要なことを痛感しました。そこで翌年からJ-RACEに挑戦する医局の後輩たちのための指南書を作成することにしました。
2020年に東京女子医科大学 麻酔科学分野長坂 安子 主任教授が就任され,手術室の区域麻酔領域における安全な医療の提供と臨床教育の向上を目的とした神経ブロックチーム「東京女子医科大学麻酔科TRAT:Tokyo Women’s Medical University Regional Anesthesia Team」が発足し,筆者がリーダーとして任命されました。同じ頃,日本区域麻酔学会試験問題作成部会候補者の募集が行われていたのですが,すでにTRATによる試験対策活動が進んでいたためこれには申し込まずに,後輩たちのサポートを続けました。本書に収めた厳選問題と補習問題を合わせた200を超える問題は,この時のTRATの勉強会資料「TRAT区域麻酔勉強会問題」としてすべて筆者が自作したものをベースとしています。2021年1月から,この勉強会資料を用いて講義形式の試験対策を施行してきたところ好評で,他施設の麻酔科医からもこの勉強会に参加したいとの要望を受けることもあったので,ならば,区域麻酔の習得に情熱を注ぐ全国の麻酔科医にも学習の指南書として利用してもらえるようにと,本書を出版することにしました。
本書では,区域麻酔に必要な知識の習得を確認することができるのはもちろん,筆者のJ-RACE,EDRAの受験経験を踏まえて,両試験対策の導入本としてもご活用いただけます。EDRAで問われることもあるランドマーク法の知識やPROSPECTガイドラインの内容にも言及しました。一般的な教科書と異なり,選択問題形式なのでクイズ感覚で楽しみながら,かつ問題に取り組みやすいように解答用紙も付けています。エビデンスやガイドラインなど日々変わりゆく内容については,適宜,最新の情報を参照してください。本書が,区域麻酔の学習に役立つことを願っています。
最後に,院内勉強会資料の作成時に助言をくれたTRATメンバーの神谷 岳史,津久井 亮太,森脇 翔太の各氏,および無痛分娩・産科麻酔分野の資料作成に協力くださった当院非常勤講師で順天堂大学医学部附属浦安病院 麻酔科・ペインクリニックの岡田 尚子氏に心から感謝します。また,本書の発行にあたり多大な尽力をいただいたメディカル・サイエンス・インターナショナル編集部の江田 幸子,三浦 瑳弓の両氏に厚く御礼を申し上げます。

2023年2月
中澤 圭介

2024-01-19

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

92ページ 解答
誤:内転筋を抜けた後,
正:内転筋を抜けた後,

94ページおよび別冊25ページ 問87の選択肢C
誤:内転筋ブロックで遮断される
正:内転筋ブロックで遮断される

99ページ 図13
大腰筋と脊柱起立筋が逆

101ページ S6-3 設問と選択肢A/D/E および104ページプチ解説
誤:内転筋
正:内転筋

2024-01-12

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

86ページ 解説 上から5行目
誤:下臀神経支配は臀筋のみで
正:下臀神経支配は臀筋のみで

2023-02-28

【補足】下記の箇所について補足致します。

183ページ:表 2 換算表(目安)
モルヒネ経口 30 mg を基準とした場合に,計算上等力価となるオピオイドの換算量を示す。

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