麻酔科臨床SUMノート 第2版

  • 未刊

2024年7月末発売予定!



圧倒的な情報量! 麻酔科マニュアルの「第一選択」堂々の改訂

S:讃岐、U:内田、M:森本による麻酔の臨床に必須事項をまとめた国産ハンドブックの改訂版。全項目を丁寧に見直し、見開きで完結させるスタイルはそのままに、新しい薬や手技など麻酔方法のトレンドを押さえ、ガイドライン改訂に合わせた最新情報にアップデート。手術室でもベッドサイドでも、気になったことはさっとその場で確認ができる。専門医試験対策に役立つ『ミラー麻酔科学』の参照頁と専門医試験の過去問情報も更新。

¥8,250 税込
編集:讃岐 美智義(NHO呉医療センター 麻酔科)・内田 整(関西医科大学附属病院 麻酔科)・森本 康裕(宇部興産中央病院 麻酔科)
ISBN
978-4-8157-3108-3
判型/ページ数/図・写真
B6変 頁640 図229 写真6
刊行年月
2024年7月
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はじめに
編著者一覧
第1版編著者一覧
図表リスト(抜粋)
略語一覧

Part 1 全身麻酔これだけは
全身麻酔と鎮静
上手な全身麻酔の方法
バランス麻酔
吸入麻酔
TIVAと静脈麻酔
鎮静薬と鎮痛薬の相互作用
筋弛緩と拮抗
脳波による麻酔深度の調整
麻酔器の始業点検
安全な麻酔のためのモニタリング(概要)
麻酔直前チェックリスト
気道管理
気道確保とマスク換気
気管挿管
気道困難
術中の呼吸管理
術中の循環管理
輸液・輸血の基本的な考え方
体温管理
体位と体位変換
抜管
回復室での管理
手術部位感染防止

Part 2 区域麻酔
1.局所麻酔
局所麻酔薬
局所麻酔薬と添加薬
局所麻酔薬の副作用と対処法
末梢神経障害
抗凝固療法と区域麻酔
2.脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔
脊髄くも膜下麻酔,硬膜外麻酔これだけは
脊髄くも膜下麻酔
使用する局所麻酔薬とオピオイド添加
脊髄くも膜下麻酔と超音波
硬膜外麻酔
仙骨硬膜外麻酔
3.末梢神経ブロック
末梢神経ブロックこれだけは
腕神経叢の解剖
斜角筋間腕神経叢ブロック
鎖骨上腕神経叢ブロック
腋窩腕神経叢ブロック
下肢の神経の解剖
大腿神経ブロック
S-FIBとPENGブロック
内転筋管ブロック
閉鎖神経ブロック
膝窩部坐骨神経ブロック
胸壁・腹壁の神経の解剖
腹直筋鞘ブロック
腹横筋膜面ブロック(TAPブロック)
脊柱起立筋面ブロック(erector spinae plane block:ESPB)
胸部傍脊椎ブロック
胸筋神経ブロック(PECSブロック)

Part 3 麻酔関連手技
静脈路確保
(超音波ガイド下)中心静脈路確保
動脈確保(触診法,超音波法)
経鼻(経口)胃管挿入
ペースメーカ

Part 4 麻酔科医の使う薬
1.全身麻酔薬
静脈麻酔薬
オピオイド
吸入麻酔薬
筋弛緩薬と拮抗薬
非オピオイド鎮痛薬(アセトアミノフェン,NSAIDs)
2.循環作動薬
アドレナリン受容体作動薬
その他の循環作動薬
降圧薬
抗不整脈薬
利尿薬
3.その他,手術に使う薬剤
インスリン
止血薬
ヘパリン,プロタミン
血液製剤
輸液製剤
抗菌薬

Part 5 モニター機器とモニタリング
心電図
非観血血圧
パルスオキシメータ
呼気ガスモニタリング
体温
尿量
観血的動脈圧
中心静脈圧
脈波解析法による心拍出量,輸液反応性
肺動脈カテーテル
筋弛緩モニター
処理脳波モニター
中枢神経モニタリング(脳波以外)
手術室の検査機器
麻酔器
シリンジポンプ,TCIポンプ
自動麻酔記録システム(AIMS)

Part 6 周術期合併症と対策
1.トラブルへの対処
気道トラブル
浅麻酔
低血圧
高血圧
重症不整脈
危機的出血,出血性ショック
低心拍出量症候群(LOS)
心停止
肺血栓塞栓症
空気塞栓
高血糖,低血糖
カリウム異常
乏尿
アナフィラキシー
悪性高熱症
手術室の地震,火災
2.術後早期の管理
術中覚醒
覚醒遅延
手術麻酔による呼吸抑制
術後肺水腫
中枢神経障害
術後高次脳機能障害
術後せん妄
術後視機能障害
末梢神経障害
嗄声・反回神経麻痺
硬膜穿刺後頭痛(PDPH)
術後悪心・嘔吐(PONV)
シバリング
医原性合併症

Part 7 術前評価・術前診察
診察手順
術前投与薬の中止,継続,増量
疾患と薬物の取り扱い
気道評価
呼吸機能障害
心疾患
肝・腎疾患
内分泌・代謝疾患
肺血栓塞栓症のリスク評価
疾患と周術期の問題点
麻酔リスクの評価
説明と同意のポイント
術前絶飲食ガイドライン(概要)
麻酔前投薬の意義
術前コンサルト
緊急手術の診察

Part 8 合併症を有する患者の麻酔
高血圧
冠動脈疾患
冠動脈インターベンション後
心不全
心筋症
不整脈
成人先天性心疾患
ペースメーカ・ICD植込み
閉塞性動脈硬化症
褐色細胞腫
脳血管障害
呼吸機能障害
気管支喘息
肝機能低下
腎機能低下
糖尿病
肥満
甲状腺機能亢進・低下
副腎疾患
感染症
関節リウマチ
神経・筋疾患
血液疾患
精神疾患
輸血拒否
高齢

Part 9 診療科別・術式別の麻酔
1.心臓大血管
麻酔科医に必要な人工心肺の知識
機械的補助循環(PCPS・IABP)
経食道心エコー(TEE)
冠動脈バイパス術(オンポンプ・オフポンプ)
弁疾患の手術(大動脈弁)
弁疾患の手術(僧帽弁)
胸部大動脈瘤(TAA)
腹部大動脈瘤(AAA)
低侵襲心臓手術
不整脈の手術
経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)
2.呼吸器外科
分離肺換気
ダブルルーメンチューブ(DLT)
呼吸器外科手術
3.脳神経外科・脊椎外科
開頭手術の麻酔(総論)
脳腫瘍(開頭)
下垂体手術 
てんかん手術
覚醒下開頭術
脳動脈瘤手術
脳動脈瘤コイル塞栓術
内頸動脈内膜剝離術
もやもや病
頭部外傷
脊椎手術
脳脊髄モニタリング
4.小児麻酔
小児麻酔の特殊性
術前評価
気道管理
麻酔導入・維持
麻酔覚醒・術後管理
術後鎮痛
区域麻酔
新生児の麻酔
処置・検査時の鎮静/麻酔
先天性心疾患
主な小児心臓手術
5.産科麻酔
妊娠による生理的変化
帝王切開の麻酔
産科麻酔で使用する薬物
合併症妊娠
異常分娩の麻酔管理
無痛分娩
産科救急
産科危機的出血
6.消化器外科
消化管手術の麻酔
ERASプロトコル
フルストマック
腹部外傷
食道切除術
肝切除術
腹腔鏡下手術の麻酔
肥満治療手術
7.整形外科手術
骨セメント
駆血の管理
脂肪塞栓症候群
ビーチチェア体位
8.泌尿器科手術
泌尿器科手術の麻酔
経尿道的手術(TUR)
ロボット支援下手術
9.婦人科
婦人科手術
10.頭頸部
耳鼻科手術
眼科手術
口腔外科の麻酔
11.形成外科
形成外科手術
12.救急
敗血症
外傷
熱傷
13.移植
脳死ドナーの管理
心移植の管理
肺移植の管理
肝移植の管理
腎移植の管理
14.特殊
修正型電気けいれん療法(mECT)
日帰り手術
手術室以外での麻酔

Part 10 術後管理
術後疼痛管理の要点
全身投与以外の鎮痛法
patient controlled analgesia(PCA)
ICU入室基準と退室基準
人工呼吸管理
痛み・不隠・せん妄(PAD)の管理

Part 11 ペインクリニック
痛みの基礎
ペインクリニック代表疾患
ペインクリニックで使用する薬物

付 録
成人の心停止アルゴリズム 2020年更新
成人の脈拍のある頻拍アルゴリズム
新生児蘇生のアルゴリズム
危機的出血のアルゴリズム
産科危機的出血への対応フローチャート(2022年1月改訂)
産科DICスコア
薬物希釈表
抗凝固・抗血小板薬の休薬期間
経口抗凝固薬とヘパリンブリッジ
麻酔が困難な患者
薬物類索引
疾患名・病態索引
麻酔関連用語索引

SUM のひとりごと
麻酔前チェックリストとアトゥール・ガワンデ
薬物動態シミュレーションをどう使う?
神経ブロックを成功させるには
気管支体操は何に役立つのか?
麻酔器やモニター機器の仕組みをしっかり理解して欲しい
マラソンと心拍数モニタリング
実生で木を育てる
私の趣味と特技
マジックナンバー1668
術中の血圧調節
単位変換できますか?

はじめに

現代の医療現場が求める麻酔科医とは,要求される麻酔を確実に遂行できる医師です。そのためには,常に真の麻酔科専門医としての腕を維持していることが必要です。
本書の初版が刊行されてから6年が経ちました。この間,多くの読者から貴重なフィードバックをいただき,日常臨床で役立つハンドブックとしての役割を果たしてきました。しかし,医療の現場は日々進化しており,新しい知見や技術が次々と登場しています。このため,本書もまたその内容を最新のものに更新し,さらに使いやすくする必要があると感じていました。

日本には初期研修医向けのハンドブックは数多く存在しますが,麻酔科専門医レベルに対応したものは依然として少ないのが現状です。海外の権威ある麻酔マニュアルには多くの知見やアイデア,コツなどが記載されていますが,日本の現状や感覚に完全に一致するものはほとんどありません。本書は,麻酔科専門医としての知識や技術を手軽に確認でき,日常臨床に即した内容を提供することを目指して改訂しました。
第2版においても,初版と同様に,知りたいことを簡潔に図や表で表し,臨床現場で誤解のないように短い言葉でまとめました。また,基礎的な事項については必要に応じて参照できるように,最新の文献やガイドラインを参照しながら内容を刷新しました。さらに,関連の深い麻酔科専門医試験問題として過去10年に出題された年度や回数と番号を記載することで,実践的な理解を深める助けとしています。

改訂により,読者の皆様のご意見を反映し,臨床に役立つハンドブックとしてさらに進化したと自負しております。
最後に,3 名の編著者(S:讃岐,U:内田,M:森本)を代表して,本書が日々の臨床において少しでもお役に立てれば幸いです。

2024年初夏
広島にて
SUMを代表して
讃岐美智義

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